奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科では、2013年3月6日 (水), 7 (木), 8 (金)に、NAISTの受験を真剣に考えている大学生以上 (高専4年以上、社会人も含む)を対象としたセミナーを開催します。本学の最新設備を使った実験や、充実した講師陣と直接触れあう実習などを通じて研究活動に参加し、得られた成果をまとめるまでを体験します。

過去の参加者からは「実際に研究を進めている方と一緒に手を動かすことにより、研究テーマのことをより鮮明に理解することができた」「まとまった時間で研究テーマを経験できてよかった」という声が寄せられています。

就職活動に飛び回ったり、進学するかどうか迷ったり、この時期はとても忙しく、悩みも多いときだと思います。しかし、どのような進路に進むにしても、いま日本で最も優れた研究環境のひとつを体験しておいて損はありません。受講料は無料です。

この機会にぜひ、NAISTの設備、環境、そして人間に触れてみませんか。

様子様子
様子様子

日時 2013年3月6日 (水) 〜3月8日 (金)
(実習期間が2日間のテーマは7〜8日、3日間のテーマは6〜8日)
場所 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 (〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5)
応募資格 大学生以上であること (高専4年以上、社会人も含む)。 性別、年齢、国籍、現在の専門分野などは問いません。受験を考えていない方はいつでも見学会をご活用ください。
募集人数 100名程度。 応募者多数の場合は、学内にて選考いたします。
費用 無料。ただし本学への交通費、および宿泊費は負担ください。
応募方法 応募は終了しました。
問い合わせ先 スプリングセミナー2013実行委員会

更新情報

研修テーマ

研修テーマによって実施日数が違います!応募するテーマの実施日数に注意してください。

番号 研修テーマ 研究室名 定員 日数 受け入れ条件等 概要
1 表面筋電図信号からの動作推定 数理情報学研究室 3 2 特になし 表面筋電図を利用したユーザ・インターフェースは障害者支援技術等に繋がりうるとされ、期待されています。本実習では、表面筋電図信号から計測対象者の動作を推定する法を学んでもらいます。
2 英語作文における前置詞誤りの検出 自然言語処理学研究室 4 2 Basic Python programming and English skills. 英語を書くときどの前置詞を書けばいいのか迷った経験はありませんか? 言語処理技術を用いて、前置詞の誤りの自動検出に挑戦してみましょう。
3 ディジタル無線通信システムのシミュレーション ネットワークシステム学研究室 3 3 ディジタル無線通信に興味のある方 ディジタル無線通信の変復調、マルチパスフェージング、OFDMのコンピュータシミュレーションを行います。
4 双腕ロボットを使ったマニピュレーション ロボティクス研究室 3 3 何らかのプログラミング経験があること 双腕ロボットの実機を使って、カメラによる物体認識とロボットアームによるマニピュレーションの基礎技術を学びます。実習ではミドルウェアを用いてロボットへアルゴリズムを実装します。
5 32bitOSが走る8bit極小CPUの実装 コンピューティング・アーキテクチャ研究室 3 2 Verilog記述の経験があれば楽ですが、無くても大丈夫です。 回路規模を小さくすれば、不安定な次世代新素材でコンピュータが作れる可能性がありますが、普通の8bitCPUでは面白くありません。そこで、32bitOSを動作可能な8bitCPUを設計し、実際にFPGA上でlinuxを稼働させてみます。
6 XBeeによる無線アドホックネットワークの構築 ソフトウェア基礎学研究室 3 3 Javaのプログラミング経験があること XBeeを用いて無線アドホックネットワークを構築し、その上で動くプロトコルを実装してもらいます。
7 モバイルネットワークにおける通信性能を調べてみよう インターネット工学研究室 6 3 特になし モバイルネットワークでは、無線の電波伝搬がアプリケーションの通信品質に大きく影響します。本実習では、Scenargieシミュレータを用いて、様々な電波伝搬状況が各レイヤの通信品質に与える影響を調査し、電波伝搬と各レイヤとの関係を学習します。
8 検索エンジンライブラリを使ってMY検索エンジンを作ろう インタラクティブメディア設計学研究室 2 2 C#あるいはC、C++、Javaが理解できプログラムできること 検索エンジンは現在の情報化社会に必須の情報ツールと言えよう。本実習では、検索エンジン作成用のライブラリSlothLibを利用して、自作の検索エンジンを作成し、検索エンジンの仕組みを修得する。
9 拡張現実感環境における仮想物体配置インタフェースの開発 インタラクティブメディア設計学研究室 3 2 何らかのプログラミングの経験があること 現実環境に仮想環境を重畳表示することで情報を付加する拡張現実感技術において、仮想物体(CGなど)を直感的に配置することができるインタフェースの開発を行います。また、本実習では、インタフェースの開発を通して、拡張現実感を実現するために必須である座標変換についても学んでもらいます。
10 「あみだくじ」による暗号化方式の安全性評価 計算メカニズム学研究室 3 2 特になし 「あみだくじ」を鍵とするような簡単な暗号を考え、その統計的な性質について、実験的・解析的な評価を試みます。これは、暗号化や符号化の方式を客観的に評価するための、基礎的なトレーニングプログラムです。
11 LSIの設計に挑戦してみよう ディペンダブルシステム学研究室 2 2 LSIの設計に興味がある方であれば、LSI設計についての知識は問いません 同じ機能を実現するLSIであっても、その実現方法によって回路面積、動作速度、信頼性は大きく異なります。本研修では、ハードウェア設計言語であるVerilog-HDLやVHDLおよびCADツールを用いた LSIの設計方法を体験し、良いLSI(高速動作、小面積、高信頼性)の設計 方法について学習します。
12 LSIのテスト容易化設計・テスト生成を体験してみよう ディペンダブルシステム学研究室 2 2 LSIテストに関する基礎知識があることが望ましい LSIの高速化と製造プロセスの微細化に伴い、遅延故障テストの重要性が高まっています。本研修では、CADツールを用いたテスト容易化設計および遅延故障テスト生成を体験し、スキャンチェーンの構成やテスト手法(Launch-on-Capture、Launch-on-Shift)によるテスト品質の違いについて学習します。
13 拡張現実感のための画像処理実験 視覚情報メディア研究室 3 2 C言語でのプログラミング経験があることが望ましい USBカメラで撮影された映像にCGを合成することで、あたかも目前に仮想物体があるように見える拡張現実感技術を題材として画像処理の実習を行います。具体的には、カメラで撮影した画像中から肌色領域を検出することで、手とCGの隠蔽関係(前後関係)を正しく再現します。詳細は視覚情報メディア研究室のページ(http://yokoya.naist.jp/)をご覧下さい。
14 画像修復 (Image Inpainting) 入門 視覚情報メディア研究室 3 2 C言語でのプログラミング経験があることが望ましい 写真についた傷や意図せず写りこんでしまった物体などの画像内の不要な部分を取り除き、取り除かれた領域(欠損領域)を自動的に修復することで画像の利用価値を高める画像修復技術について学び、様々な写真を使用して演習を行います。詳細は視覚情報メディア研究室のページ(http://yokoya.naist.jp/)をご覧下さい。
15 クラウドのための仮想ネットワークプログラミング ソフトウェア設計学研究室 3 2 簡単なものでも構わないので、プログラム経験があること。Rubyの経験があると好ましい。 クラウドデータセンタなどで注目が集まりつつある仮想ネットワークプログラミングに関して実習を行います。仮想計算機技術の発達により大きく発展したクラウドですが、次の段階としては、計算機だけではなくネットワークの仮想化が要求されており、SDN (Software Defined Network)によるプログラマブルネットワークが注目されています。本実習ではSDNの代表として注目されているOpenFlow技術通して、仮想ネットワークのプログラミングを実施します。
16 プログラムの診断体験 〜ツールを使ってプログラムから悪い部分を見つけよう〜 ソフトウェア設計学研究室 3 2 簡単なものでも構わないので、プログラム経験があること。 プログラムからバグを発見したり、良くない構造を持つ部分を発見したりするために、プログラムを自動的に解析する技術やツールの研究が行われています。本テーマでは、それらツールを使ってMozilla FirefoxやGoogle Chrome等のブラウザのソースコードを解析します。また、希望する方は、皆さんが持参したソースコードの解析を行うことができます。学部の演習や趣味で作成した小規模なものも歓迎です。
17 ソフトウェア開発プロジェクトを成功に導く要因を探し出せ ソフトウェア工学研究室 5 2 特になし 多数のソフトウェア開発プロジェクトの実績データから、データマイニングにより、プロジェクト成功の要因を探し出します。
18 大規模ソフトウェア開発プロセスの検証〜バグの発生箇所を特定しよう〜 ソフトウェア工学研究室 5 2 プログラミング経験があることが望ましい 大規模ソフトウェアを構成する数千、数万のソースコードファイルの中から、テキストマイニング技術やソースコード依存関係の可視化技術などを用いてバグの発生個所を特定し、大規模ソフトウェア開発でバグが発生する原因を学習します。
19 コンテキストアウェア家電制御システムの構築 ユビキタスコンピューティングシステム研究室 3 2 CおよびJava言語によるプログラム作成経験 センサを用いることで、コンテキスト(ユーザ自身や周辺環境の状況)を認識することができます。本セミナーでは、コンテキストを認識し家電の自動制御を行うことを目的に、センサと家電からなるネットワークを設置し、家電をコンテキストアウェアに制御するプログラムを作成します。
20 関西弁をしゃべる音声翻訳 知能コミュニケーション研究室 2 2 特になし 「Google翻訳」やNTTの「はなして翻訳」のような言語の間を自動的に翻訳する技術についての講習です。音声認識、機械翻訳、音声合成の基礎的な知識を勉強し、各部分をオープンソースソフトで自分で構築する方法を学びます。最終的に、全ての部分をつなげて音声翻訳システムを作り、更に英語から関西弁へ翻訳できるシステムへと変更します。
21 対話システム構築体験(人と話す機械を作ってみよう) 知能コミュニケーション研究室 2 2 特になし 対話システムは人と話す機械を実現する技術であり、今後様々な種類の対話への応用が期待されています。この技術を理解するために、実際に対話データの収集を行い、それをモデル化するシステムの構築を体験してみましょう。
22 次世代シーケンサーを用いた遺伝子発現解析とクラスタリング 計算システムズ生物学研究室 4 2 言語は問わないが簡単なプログラミング経験があることが望ましい 近年開発が進んできた、細胞内の多数の遺伝子を高速に解読する次世代シーケンサーの利用においては実験結果のデータが膨大になるため、その分析には計算機による情報処理と統計解析の技術が不可欠になって来ています。本テーマでは実際の実験データをもとに、生物学の現場で情報科学がどのように応用されているかを実習します。

研究室見学

研修を受ける研究室以外の研究室を見学したい場合には、研修を受ける研究室の担当者と予め相談の上、いつでも見学会というシステムを利用してください。

大学へのアクセス

本学へのアクセスページを参考にしてください。

宿泊施設の案内

近隣のホテル(有料)はQ&Aのページにあります。予約は自身で行ってください。
3月7日と8日はJR奈良駅からNAISTまでの無料シャトルバスを運行する予定です。 座席数には余裕がありますが限りがありますので、 万が一満席の場合は先着順といたします。

スケジュール

実習期間が3日間のテーマ ([3][4][6][7]) は3月6日の受付に、 2日間のテーマは3月7日の受付にお越しください。

配属一覧

配属一覧を公開しました

申し込み方法 (以下をメール本文にコピーして使ってください)

宛先 ss2013/at/is.naist.jp (/at/を@に変更してください)
サブジェクト (件名): NAIST 情報科学研究科スプリングセミナー参加希望

以下、本文

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スプリングセミナー2013に以下の要領で申し込みます。
□ 氏名
□ フリガナ
□ 現所属または最終学歴 (大学・高専および学科・研究科名など)
□ 学年
□ 住所
□ 電話番号
□ Eメール
□ 興味分野 (必ずしも希望テーマに縛られる必要はありませんので、100字以内程度で自由に記入ください。)
□ 連絡事項
□ 希望テーマを下から選んでください。第1、2、3希望まで記入してください。
第1希望:
第2希望:
第3希望:
[01] 表面筋電図信号からの動作推定
[02] 英語作文における前置詞誤りの検出
[03] ディジタル無線通信システムのシミュレーション
[04] 双腕ロボットを使ったマニピュレーション
[05] 32bitOSが走る8bit極小CPUの実装
[06] XBeeによる無線アドホックネットワークの構築
[07] モバイルネットワークにおける通信性能を調べてみよう
[08] 検索エンジンライブラリを使ってMY検索エンジンを作ろう
[09] 拡張現実感環境における仮想物体配置インタフェースの開発
[10] 「あみだくじ」による暗号化方式の安全性評価
[11] LSIの設計に挑戦してみよう
[12] LSIのテスト容易化設計・テスト生成を体験してみよう
[13] 拡張現実感のための画像処理実験
[14] 画像修復 (Image Inpainting) 入門
[15] クラウドのための仮想ネットワークプログラミング
[16] プログラムの診断体験 〜ツールを使ってプログラムから悪い部分を見つけよう〜
[17] ソフトウェア開発プロジェクトを成功に導く要因を探し出せ
[18] 大規模ソフトウェア開発プロセスの検証〜バグの発生箇所を特定しよう〜
[19] コンテキストアウェア家電制御システムの構築
[20] 関西弁をしゃべる音声翻訳
[21] 対話システム構築体験(人と話す機械を作ってみよう)
[22] 次世代シーケンサーを用いた遺伝子発現解析とクラスタリング

過去のスプリングセミナー