奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科
2003年スプリングセミナー 受講生募集

奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科では、2003年3月10日(月)から12日(水)にかけて、大学3年生を対象としたセミナーを開催します。本学の最新設備を使った実験や、充実した講師陣と直接触れあう実習などを通じて研究活動に参加し、得られた成果をまとめるまでを体験していただきます。

就職活動に飛び回ったり、進学するかどうか迷ったり、この時期はとても忙しく、悩みも多いときだと思います。しかし、どのような進路に進むにしても、いま日本で最も優れた研究環境のひとつを体験しておいて損はありません。受講料は無料です。遠方より参加の場合は、大学の宿泊施設、あるいは格安ホテルを紹介いたします。

この機会にぜひ、NAISTの設備、環境、そして人間に触れてみてください。

日時 2003年3月10日(月)午後〜3月12日(水)午前までを予定しています。
場所 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
(〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5 大学へのアクセスはこちらでご覧ください。)
応募資格 2003年3月で大学3年生であること。
性別、年齢、国籍、現在の専門分野などは問いません。
募集人数 20名程度。
応募者多数の場合は、学内にて選考いたします。
費用 無料。ただし本学への交通費はご負担願います。
応募方法 E-mailで受け付けます。応募先のE-mailアドレスは、spring2003@is.aist-nara.ac.jpです。
「氏名・連絡先・大学名・E-mailアドレス・電話番号・希望テーマ(第3希望まで)・宿泊斡旋希望の有無」を明記して申し込んでください。
応募期間 2003年2月18日から3月1日までです。

その他、ご質問等がございましたら、spring2003@is.aist-nara.ac.jpまで、遠慮なくお尋ねください。

研修テーマ

 現在のところ、次のようなテーマを予定しています。

テーマ名 内容
音声音響信号処理 信号処理技術を使って音声や音から情報を抽出する方法、音声・音を変換したり合成したりする方法を学ぶ。実習は音声認識、音源方向推定、音声合成、音場制御のテーマの中から参加者が希望する題材に基づいて行う。
LSIの設計と動作確認 CADツールを使った簡単な論理回路の設計体験を通して, 回路の言語による記述法とLSIの設計法を学習します. また, 設計した回路をFPGA(書き換え可能なLSI)上で実際に動作させます.
遺伝アルゴリズムを用いた組合せ最適化問題の解法 生物の進化の過程を模した最適化手法である遺伝アルゴリズムの基礎を学び、巡回セールスマン問題などの実際的な問題をどのように計算機に解かせるかについて実習により習得する。C言語で配列が扱える程度のプログラミング経験があること。
CADを用いたLSIの設計とテスト 計算機援用設計(CAD)ツールを用いて,大規模集積回路(LSI)の設計を体験する.高位合成,論理合成,テスト生成の各ツールを用いて,「良い(高速動作,小面積,高テスト容易性)」LSI設計を探求する.
ゲノムデータと XML データ交換の標準であるXMLは多様なゲノムデータを扱うには非常に適している。バイオインフォマティックスの基礎技術としてのXMLを中心に、その関連技術についてチュートリアルと簡単な実習を行う。
MATLABによる統計処理プログラミング MATLABは便利でとっつきの良いプログラミング言語であり、当講座で行われている神経科学・バイオインフォマティクスの研究に関わる統計的データ解析や、機械学習研究で広く使われている基本的な道具です。当テーマでは、MATLABの基礎知識から入り、実際のデータ解析を体験していただきます。
実時間画像処理による仮想物体とのインタラクション カメラ映像を実時間で処理しコンピュータに色や形状を認識させるソフトウェアを開発し、キーボードやマウスを使わずに、ユーザの行動によってコンピュータ内の仮想的なオブジェクトを操作するシステムを構築する。
OPNETによるインターネット設計評価 高機能GUIを持つネットワークシミュレーションツール OPNET を使い、高速なインターネット通信を実現するネットワークシステムの設計・評価を行ないます。実習を通してネットワークトポロジーの特長やアプリケーションに対する通信ボトルネックの影響を学習します。
MATLABを用いた制御系設計とシミュレーション 行列演算ソフトウェアMATLABを用い、数値最適化手法を活用したフライトコントロールシステムの設計を実習を行います。またシミュレーションにより設計結果を確認を行います。 
簡単な暗号の解読実験 シーザー暗号, 換字暗号等の単純で脆弱な暗号方式に対し, 初歩的な解読実験を行う. 解読の手順を講義形式で解説し, 本講座で開発した研修ツールを用いて, 実際に暗号文の解読を試みる. また, 進度に応じて, より高度な攻撃法についても紹介する.
オープンソースソフトウェアにおけるコードクローン分析 コードクローンとは,コピー&ペースト等によって生じる重複コードのことであり,ソフトウェアの理解性や変更容易性を低下させる原因となる.本実習では,多数のオープンソースソフトウェアにおけるコードクローンの実態調査を行う.
ビジョンによる移動ロボットの制御 ロボットのメカニズム、それを動かしているソフトウェアのしくみについて理解してもらうために、飛行船や車輪式移動ロボットを画像情報に基づいて制御する手法について実習を行います。

情報科学研究科 広報WG