奈良先端科学技術大学院大学・情報科学研究科では、2012年3月7日 (水), 8 (木), 9 (金)に、NAISTの受験を真剣に考えている大学生以上 (高専4年以上、社会人も含む)を対象としたセミナーを開催します。本学の最新設備を使った実験や、充実した講師陣と直接触れあう実習などを通じて研究活動に参加し、得られた成果をまとめるまでを体験します。
過去の参加者からは「実際に研究を進めている方と一緒に手を動かすことにより、研究テーマのことをより鮮明に理解することができた」「まとまった時間で研究テーマを経験できてよかった」という声が寄せられています。
就職活動に飛び回ったり、進学するかどうか迷ったり、この時期はとても忙しく、悩みも多いときだと思います。しかし、どのような進路に進むにしても、いま日本で最も優れた研究環境のひとつを体験しておいて損はありません。受講料は無料です。
この機会にぜひ、NAISTの設備、環境、そして人間に触れてみませんか。
日時 | 2012年3月7日 (水) 〜3月9日 (金) (実習期間が2日間のテーマは8〜9日、3日間のテーマは7〜9日) |
---|---|
場所 | 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 (〒630-0192 奈良県生駒市高山町8916-5) |
応募資格 | 大学生以上であること (高専4年以上、社会人も含む)。 性別、年齢、国籍、現在の専門分野などは問いません。受験を考えていない方はいつでも見学会をご活用ください。 |
募集人数 | 100名程度。 応募者多数の場合は、学内にて選考いたします。 |
費用 | 無料。ただし本学への交通費、および宿泊費は負担ください。 |
応募方法 | 応募は終了しました。 |
問い合わせ先 | スプリングセミナー2012実行委員会 |
更新情報
2012.02.20 研修テーマの割当を発表しました。定員に余裕があるテーマは追加募集を行います。3月2日〆切です。テーマ一覧は下記をご覧ください。
2012.02.16 研修テーマ(11)を増員しました。
2012.02.09 研修テーマ(14)を増員しました。
2012.02.01 知能コミュニケーション研究室のテーマの定員を増員しました。
2012.01.23 応募締め切りと研修テーマの割当通知予定を掲載しました。
2012.01.18 研修テーマ(23,24)を追加しました。
2012.01.16 研修テーマを掲載し、申し込み受付を開始しました。
2012.01.05 準備中です。
研修テーマ
研修テーマによって実施日数が違います!応募するテーマの実施日数に注意してください.番号 | 研修テーマ | 研究室名 | 定員 | 実施日数 | 受け入れ条件等 | 概要 |
1 | 画像修復(Image Inpainting) 入門 | 視覚情報メディア研究室 | 定員に達しました |
2日間 | C言語でのプログラミング経験があることが望ましい | 写真についた傷や意図せず写りこんでしまった物体などの画像内の不要な部分を取り除き、取り除かれた領域(欠損領域)を自動的に修復することで画像の利用価値を高める画像修復技術について学び、様々な写真を使用して演習を行います。詳細は視覚情報メディア研究室のページ(http://yokoya.naist.jp/)をご覧下さい。 |
2 | 拡張現実感のための画像処理実験 | 視覚情報メディア研究室 | 定員に達しました |
2日間 | C言語でのプログラミング経験があることが望ましい | USBカメラで撮影された映像にCGを合成することで、あたかも目前に仮想物体があるように見える拡張現実感技術を題材として画像処理の実習を行います。具体的には、カメラで撮影した画像中から肌色領域を検出することで、手とCGの隠蔽関係(前後関係)を正しく再現します。詳細は視覚情報メディア研究室のページ(http://yokoya.naist.jp/)をご覧下さい。 |
3 | モバイルネットワークの性能評価 | インターネット工学研究室 | 6 | 3日間 | 基礎的なUNIXコマンドを理解していることが望ましい | モバイルネットワークにおいては、無線の電波伝搬状況によりアプリケーションが得られる通信品質は異なる。本実習では、Scenargieシミュレータを用いて、様々な電波伝搬状況における各レイヤでの通信品質の特性を調査する。また、調査結果をレポートにまとめ、発表してもらう。 |
4 | バイオインフォマティクス | 計算システムズ生物学研究室 | 6 | 2日間 | 特になし | ゲノム情報を中心とした情報解析実習を行います。 |
5 | 自分専用ボイスチェンジャーの構築 | 知能コミュニケーション研究室 | 定員に達しました |
2日間 | 特になし | ボイスチェンジャーは、発声障害者補助や他人に迷惑をかけないサイレント電話などを実現できる可能性を持った技術です。この技術を理解するために,自分専用のボイスチェンジャーを構築する作業を体験してみましょう. |
6 | 対話システム構築体験(人と話す機械を作ってみよう) | 知能コミュニケーション研究室 | 定員に達しました |
2日間 | 特になし | 対話システムは人と話す機械を実現する技術であり、今後様々な種類の対話への応用が期待されています。この技術を理解するために、実際に対話データの収集を行い、それをモデル化するシステムの構築を体験してみましょう。 |
7 | IT3企画テーマ※:環境センシング入門 | ロボティクス研究室 | 定員に達しました |
3日間 | C言語/C++によるプログラミングができること | 測域センサや距離画像センサは,ロボットの視覚として重要で,環境センシングに欠かせないものとなっております.そこで本研修では,測域センサや距離画像センサによって取得される情報から,環境モデルを実際に作成することで,環境センシングの基礎を学びます.また,得られた環境モデルから物体や人物を抽出するプログラムにも挑戦します. ※本テーマは次年度より開講するIT3(マルチスペシャリスト育成プログラム)に関連する内容となっています. |
8 | IT3企画テーマ※:双腕ロボットを使ったマニピュレーション | ロボティクス研究室 | 定員に達しました |
3日間 | 何らかのプログラミング経験があること | 双腕ロボットの実機を使って,カメラによる物体認識とロボットアームによるマニピュレーションの基礎技術を学びます.実習ではミドルウェアを用いてロボットへアルゴリズムを実装します. ※本テーマは次年度より開講するIT3(マルチスペシャリスト育成プログラム)に関連する内容となっています. |
9 | カーネル法によるデータ解析 | 数理情報学研究室 | 3 | 2日間 | 特になし | シンプルな計算により複雑な非線形処理を実現するカーネル法の効果を確認するとともに,実データへの応用を体験する。 |
10 | 大規模Webコミュニティを対象とした社会ネットワーク分析 | ソフトウェア工学研究室 | 5 | 2日間 | 特になし | mixiを代表とするWebコミュニティ内での情報伝播の仕組みや中心的人物の役割を明らかにするための分析手法「社会ネットワーク分析」について学びます。研修では、分析手法だけではなく、分析に必要となる各種技法(数千人規模のWebコミュニティからのデータ抽出とクリーニング、効果的な視覚化方法など)についても学びます。 |
11 | 英作文における前置詞誤りの検出 | 自然言語処理学研究室 | 定員に達しました |
2日間 | Python で FizzBuzz が書けること | 英語を書くときどの前置詞を書けばいいのか迷った経験はありませんか? 言語処理技術を用いて、前置詞の誤りの自動検出に挑戦してみましょう。 |
12 | 3日で学べるプロセッサ設計-マイクロコントローラを作成しておもちゃの電車を制御してみよう- | コンピューティング・アーキテクチャ研究室 | 定員に達しました |
3日間 | プログラミング経験(簡単なもので良い)があること | 1チップ・コンピュータとも言えるマイクロコントローラは、現在の家電には無くてはならないものです。このマイクロコントローラのハードウェア記述言語による実装と、それを利用したおもちゃの電車の制御により、ハードウェアの設計とマイクロコントローラの基本構造/使い方を学んでもらいます。 |
13 | Array型 LDPC符号の重み分布解析 | 計算メカニズム学研究室 | 3 | 3日間 | 情報理論の基礎知識を有すること(「パリティ検査行列」が何かを知っていればよい),有限体に関する基礎知識を持っていること(GF(7)における1/3が何になるか,答えられればOK) | 誤り訂正符号の性能は,ハミング重みの小さな符号語の個数に大きく影響される.本研修では,次世代の誤り訂正符号と期待される LDPC符号の性能評価を念頭におき,array型 LDPC符号の重み分布解明に必要となる構造の導出・分析を行う.具体的には,本研究室で開発したツールから得られる複数のパリティ検査行列を詳細に比較し,符号のパラメータに依存しない共通構造を発見する作業を体験する. |
14 | 無線センサを用いたスマート環境の構築 | ユビキタスコンピューティングシステム研究室 | 定員に達しました |
2日間 | プログラミング経験を有すること | 本研修では,スマート環境の仕組みを理解することを目的に,マイコンボードおよびXBeeを用いた無線センサデバイスの作成とセンシングした環境情報(温度,湿度,照度など)に応じた家電の自動制御システムを試作します. |
15 | ネットワークシミュレータを用いた無線LANプロトコルの仕組みの理解 | ユビキタスコンピューティングシステム研究室 | 2 | 2日間 | C++によるプログラミング経験を有すること | ユビキタスコンピューティングを支える無線通信方式として,無線LAN(Wi-Fi)が広く利用されている.本研修では,ネットワークシミュレータ(ns-3)を用いて,無線LANのプロトコルの仕組みを理解し,よりよい通信品質を確保するためには,どのような工夫が必要となるかについて考える. |
16 | 検索エンジン作成ツールキットを使って自作の検索エンジンを作ろう | インタラクティブメディア設計学研究室 | 2 | 2日間 | C#あるいはC、C++、Javaが理解できプログラムできること | 検索エンジンは現在の情報化社会に必須の情報ツールと言えよう。本実習では、検索エンジン作成用のツールキットSlothLibを利用して、自作の簡単な検索エンジンを作成し、検索エンジンの仕組みを修得する。 |
17 | 拡張現実感や三次元復元を体験してみよう | インタラクティブメディア設計学研究室 | 定員に達しました |
2日間 | プログラミングの経験があることが望ましい | Web上には研究を進める上で有用な多くのツールが公開されています。本実習では、公開ツールの中でも、拡張現実感や三次元形状の復元を行うためのツールの利用方法や原理について学んでもらいます。 |
18 | LSIの設計に挑戦してみよう | ディペンダブルシステム学研究室 | 定員に達しました |
2日間 | LSIの設計に興味がある方であれば、LSI設計についての知識は問いません | 同じ機能を実現するLSIであっても、その実現方法によって回路面積、動作速度、信頼性は大きく異なります。本研修では、CADツールを用いた LSIの設計方法を体験し、良いLSI(高速動作、小面積、高信頼性)の設計 方法について学習します。 |
19 | 遅延故障テスト生成の体験 | ディペンダブルシステム学研究室 | 定員に達しました |
2日間 | LSIテストに関する基礎知識があることが望ましい | LSIの高速化と製造プロセスの微細化に伴い、遅延故障テストの重要性が高まっています。本研修では、CADツールを用いたテスト容易化設計および遅延故障テスト生成法を体験し、スキャンチェーンの構成やテスト手法(Launch-on-Capture, Launch-on-Shift)によるテスト品質の違いについて学習します。 |
20 | プログラムの診断体験~ツールを使ってプログラムから悪い部分を見つけよう~ | ソフトウェア設計学研究室 | 定員に達しました |
2日間 | 簡単なものでも構わないので,プログラム経験があること | プログラムからバグを発見したり,良くない構造を持つ部分を発見したりするために,プログラムを自動的に解析する技術やツールの研究が行われています.本テーマでは,それらツールを使ってMozilla FirefoxやGoogle Chrome等のブラウザのソースコードを解析します.また,希望する方は,皆さんが持参したソースコードの解析を行うことができます.学部の演習や趣味で作成した小規模なものも歓迎です. |
21 | IT3企画テーマ※:Androidを題材にした実践的開発プロセス体験 | ソフトウェア設計学研究室 | 定員に達しました |
3日間 | 簡単なものでも構わないので,プログラム経験があること(サンプルを用いるのでAndroidやJavaの知識は必須ではありません) | Andoroidアプリを題材に,ソフトウェア開発のプロフェッショナルな流儀を体験しませんか.オープンソースで広く用いられている手法を中心に,実践的な開発支援技術を実際に体験します.具体ラム開発環境)やSubversion(ソースコード版管理ツール),trac(案的には,Eclipse(統合プログ件管理ツール)といった,オープンソース開発やアジャイル開発で標準的に用いられているツール群を使って,アンドロイドアプリの擬似的な開発プロセスを演習形式で体験できます. ※本テーマは次年度より開講するIT3(マルチスペシャリスト育成プログラム)に関連する内容となっています. |
22 | ロボットホッケーゲーム:カメラ型センサによる人計測とロボットの制御 | 環境知能学研究室 | 3 | 3日間 | C言語プログラム経験 | カラーカメラや Kinect を利用して人の動きを計測し,それに合わせて小型移動ロボット(iRobot ルンバ)やビデオプロジェクタを制御して,ホッケー形式のゲームを実現します. |
23 | 体験学習!メカトロのコンピュータ制御 ~理論から応用まで~ | 知能システム制御研究室 | 定員に達しました |
2日間 | 特になし | ロボットなどに使われるコンピュータ制御の”からくり”や”しくみ”を学び,メカトロニクス(メカと電子工学の融合)の面白さに触れていただきます.設計ツールMATLABを使ってモータの制御を実習します. |
24 | 機械学習を使って人とロボットを繋ぐ筋電インタフェースをつくろう | 知能システム制御研究室 | 定員に達しました |
2日間 | C言語で簡単なプログラムが書けること | 機械学習アルゴリズムを使って、ユーザの前腕に取り付けた電極から計測される筋電位に基づいて、ユーザの思い通りにロボットハンドを動かすためのインタフェース作成を実習します。 |
研究室見学
研修を受ける研究室以外の研究室を見学したい場合には、研修を受ける研究室の担当者と予め相談の上、いつでも見学会というシステムを利用してください。
大学へのアクセス
本学へのアクセスページを参考にしてください。
宿泊施設の案内
近隣のホテル(有料)はQ&Aのページにあります。予約は自身で行ってください。
JR奈良駅までの直通バスを運行する予定です。
スケジュール
実習期間が3日間のテーマは3月7日の受付に、 2日間のテーマは3月8日の受付にお越しください。
- 3月7日 (水)
12:00 集合・受付 (A207)
12:15 - 17:00 実験・実習 (各研究室)
- 3月8日 (木)
(11:00 無料送迎バスJR奈良発)
12:00 集合・受付 (L1)
12:15 - 17:00 実験・実習 (各研究室)
17:00 - 17:30 入試説明会 (L1)
(18:00 無料送迎バスNAIST発)
- 3月9日 (金)
(8:20 無料送迎バスJR奈良発)
9:20 - 12:00 実験・実習 (各研究室)
12:00 - 13:00 懇親会 (L1前廊下)
13:00 - 15:00 CICPプレゼンテーション (L1前廊下)
13:30 - 17:00 実験・実習 (各研究室)
17:30 修了証書授与式
18:00 閉会
(18:30 無料送迎バスNAIST発)
配属一覧
応募された方は配属一覧をご確認ください。(2012.02.20 更新)