サイバーレジリエンス構成学研究室の笹田 大翔さん(博士前期課程2年)が、 電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会より若手研究奨励賞を受賞しました。(2023/1/26)

 電子情報通信学会 ネットワークシステム研究会(NS研究会)は、情報通信の基盤となるネットワークサービスおよびシステム全般に関する技術課題について、多くの研究者の方々によるディスカッションや情報交換を行い、将来のネットワークサービス/システムについて具現化していくことを目的としたコミュニティです。2023年1月研究会は26日-27日の日程で山口県海峡メッセ下関とオンラインでハイブリッド開催されました。
 若手研究奨励賞は、ネットワークシステム研究専門委員会が主催する第一種研究会において行われた若手研究者による奨励講演の内、特に優秀であり今後の活躍が期待できると認められた奨励講演の発表者に対して贈られる賞です。若手研究奨励賞の対象発表のうち、概ね10%程度に授与されています。
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  • 受賞者 Awardee:
     笹田 大翔

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "ゼロトラストアクセス制御のための 行動的・認知的バイオメトリクスを用いたユーザ真正性検証手法"
     テレワーク環境では、認証後にアカウント操作者のなりすましが生じても検証できず、不適切な遠隔アクセスによる機密データの漏洩が危惧されます。先行研究ではアカウント操作者が組織外部者/内部者の検証を実現していましたが、本研究ではヒト毎に一意な識別特徴を計測して正しいアカウント保持者本人であることの検証法を設計し、アクセス制御機構に搭載しました。具体的にはクリックや打鍵の際に生じる行動・認知差を計測可能なバイオメトリクスを新たに設計してゼロトラストアクセス制御に導入し、アカウント保持者本人でなければ即時遮断する仕組みの実現を行いました。
     
  • 著者 Authors:
     笹田大翔(博士後期課程2年)・妙中雄三・門林雄基
     
  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     この度の若手研究奨励賞にご選出いただき、大変光栄に思います。ご指導くださった門林先生、妙中先生に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みとして今後の研究に邁進してまいります。

  • 外部リンク Links to:
     ネットワークシステム研究会 HP: https://www.ieice.org/cs/ns/jpn/

>> サイバーレジリエンス構成学研究室 Cyber Resilience lab.