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視覚情報メディア研究室の西 諒一郎さん(博士前期課程2年)らが、MIRU2016においてMIRUデモ発表賞を受賞しました。(2016/8/4)

画像の認識と理解技術に関する国内最大規模の会議である第19回画像の認識・理解シンポジウム(MIRU2016)が,2016年8月1日~4日にアクトシティ浜松(静岡県浜松市)で行われました. MIRUデモ発表賞は,デモ発表17件の中で,参加者による投票に基づき選定された1件に与えられる賞です.


  • 賞名 Award:
    MIRUデモ発表賞
  • 受賞者/著者 Awardees/Authors:
    西諒一郎(M2), 青砥隆仁, 河合紀彦, 佐藤智和, 向川康博, 横矢直和

  • 受賞研究テーマ
    "正対する放物面鏡を用いた狭被写界深度撮影システム"
    特定の奥行のみを撮影することが可能な非常に狭い被写界深度を持つ撮影装置の開発を行いました. 提案する撮影装置は正対する放物面鏡とレンズを取り外した撮像素子で構成されています. 放物面鏡は焦点の光を平行な光として反射するという特性を持つため,2枚の放物面鏡を正対するように配置することで, 一方の放物面鏡の焦点から出た光は,もう一方の放物面鏡の焦点で集光します. 集光位置に撮像素子を設置することによって物体から出た光を撮影することで高開口撮影を可能にし,狭被写界深度を持つ撮影装置を実現しました. デモ発表では実際に実験装置を展示し,1.2mmの間隔のあいた2層構造物体の撮影対象として撮影実験を行いました. 通常のカメラでは上層によって隠れるため撮影することが困難な下層の撮影を,本提案手法では撮影できることを示しました.

  • 受賞についてのコメント
    このたびはMIRU2016デモ発表賞という栄誉ある賞を頂き大変光栄に思います. デモ発表を行うことで,研究についてのアドバイスやアイデアだけでなく,モノ作りを行ううえでの難しさや,工夫などについても活発に議論を行うことができました. 今回頂いた意見やアドバイスをもとに,今後より一層精進し研究に取り組むとともに,デモ装置の改良も行いたいと思います.

>> 視覚情報メディア研究室