サイバネティクス・リアリティ工学研究室の長岡 瞬さん(博士後期課程1年)らが、福祉情報工学研究会第131回研究会においてWIT学生研究奨励賞およびヒューマンコミュニケーション賞を受賞しました。(2025/12/11)
| 福祉情報工学研究会(WIT)は、一般社団法人電子情報通信学会(IEICE)のヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)に属する専門委員会です。障害者や高齢者の情報・通信関連の諸課題に取り組む先端的情報・通信技術や科学をはじめ、認知科学、言語処理、HIなど、福祉情報工学分野の発展を牽引する研究成果の発表と議論の場となっています。本研究会は、2025年8月29日に早稲田大学西早稲田キャンパス(東京都新宿区)にて開催されました。 |
| 長岡さんが発表した研究「色識別を支援する感覚代替インタフェースに向けた色-振動の感覚間協応における構造の探索と分析」は、色覚異常者の色識別支援デバイス開発を最終目的とし,異なる感覚情報間に生じる無意識かつ自然な結びつきとして知られる「感覚間協応」を色と振動において調査した結果についてまとめたものです。本研究の社会的意義や独創性が評価され、本研究会からはWIT学生研究奨励賞を授与されました。 さらに、本研究は電子情報通信学会 ヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)よりヒューマンコミュニケーション賞(HC賞)も受賞しました。 HC賞は、電子情報通信学会(IEICE)のヒューマンコミュニケーショングループ(HCG)が授与する賞の中でも最も権威の高い賞で、HCG 傘下の4つの研究会(HCS, HIP, MVE, WIT)で過去1年間に発表されたすべての技術研究報告の中から、おおむね50件あたり1件を目安に選出されます。 今回の受賞を契機に、今後さらなる研究の進展と実社会への応用が期待されます。 |
- 受賞者/著者 Awardees/Authors:
長岡 瞬(博士後期課程1年)、平尾 悠太朗、 ペルスキアエルナンデス モニカ、内山 英昭、清川 清
受賞研究テーマ Research theme:
"色識別を支援する感覚代替インタフェースに向けた色-振動の感覚間協応における構造の探索と分析"
視覚に依存しない色識別支援の実現を目指し、本研究は色と触覚の感覚間協応の解明を試みている。本稿では、応答性・携帯性に優れる振動を触覚刺激として用い、紫、紺、青、緑、黄、橙、赤の7色を、輝度が異なる場合と輝度が統一された場合の2条件で、感覚的に対応する振動を周波数(30-250 Hz)と振幅(0-100 %)の範囲で探索させる課題を実施した。その結果、色-振動の協応は色刺激の知覚特性に強く依存し、基本的には明るさ等の知覚輝度に基づく対応付けが支配的であるが、その手がかりが失われると個人的な意味・感情的解釈に基づく対応付けが優位になる、という戦略の移行が示された。本知見は、色-振動の協応における普遍性と個別性を両立させる感覚代替インタフェースの設計に重要な指針を与える。
- 受賞者のコメント Awardee's voice
WIT学生研究奨励賞、ヒューマンコミュニケーション賞を獲得することができ、大変光栄です。私自身色覚異常の当事者でもあるため、今回の受賞は今後も研究を継続していく上で大変自信に繋がりました。課題解決に向け、より一層研究の練度を高めていきたいと思います。また、この場を借りて執筆や研究に対しご指導いただいたサイバネティクス・リアリティ工学研究室の先生方に感謝申し上げます。ありがとうございました。
- 外部リンク Links to:
福祉情報工学研究会 HP: https://www.ieice.org/~wit/
>> サイバネティクス・リアリティ工学研究室 Cybernetics and Reality Engineering lab
