サイバネティクス・リアリティ工学研究室の倉井龍太郎さん(博士後期課程2年)が、DAAX Good Experience Design Student Award 2025を受賞しました。(2025/3/14)

 拡張体験デザイン協会(DAAX)は、メタバースやXRを活用した製品・空間・サービス・情報等における効果的な新しい体験デザインの研究開発を行う開発者を奨励し、体験が検証され効果が説明された良い体験デザインを広く社会に紹介することを目的として活動しています。
 本賞は、体験の新しさや効果をユーザ視点で検証されていることを評価基準とし、DAAX正会員および運営委員による選考で決定されます。倉井さんが研究開発した『自然言語から動きのある3Dオブジェクトを生成するシステムMagicCraftの開発』が、2025年度DAAX Good Experience Design Student Awardに選定されました。
 
  • 受賞者/著者 Awardees/Authors:
      倉井龍太郎(博士後期課程2年)
    image
    写真右が、倉井龍太郎さん

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "自然言語から動きのある3Dオブジェクトを生成するシステムMagicCraftの開発"
     MagicCraftは、ユーザーが自然言語で記述した内容から、動きのある3Dオブジェクトを自動生成するシステムです。従来の3Dモデリングでは専門的な知識や技術が必要であり、一般ユーザーがメタバースやXR空間でのコンテンツ制作に参加する障壁となっていました。本研究では、Large Language Model と生成AIを活用することで、専門知識のないユーザーでも直感的に動きのある3Dオブジェクトを生成できるインターフェースを開発しました。ユーザー評価実験の結果、従来手法と比較して制作時間が大幅に短縮され、多様なユーザーによるXRコンテンツ制作の可能性が示されました。

  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     この度は栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。研究を進めるにあたりご指導いただいた先生方、実験にご協力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。本研究を通じて、より多くの人々がXR空間でのコンテンツ制作に参加できる環境づくりに貢献できれば幸いです。今回の受賞を励みに、さらに研究を発展させていきたいと思います。


>> サイバネティクス・リアリティ工学研究室 Cybernetics and Reality Engineering lab