自然言語処理学研究室の出口 祥之さん(博士後期課程3年)が、第1回AAMT若手翻訳研究会において最優秀賞を受賞しました。(2024/3/22)
一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(Asia-Pacific Association for Machine Translation (AAMT))は、「機械翻訳の研究開発者と機械翻訳を活用する人々」が交流し連携する目的で設立され、機械翻訳システムの開発・改良・啓蒙・普及を通じて機械翻訳の発展を目指しています。その一環として、若手研究者による翻訳・通訳・機械翻訳研究の発表の場を設け、研究者及び利用者間のコミュニケーションの促進を図っています。 (AAMT HPより抜粋) |
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- 受賞者 Awardees:
出口 祥之(博士後期課程3年
)
- 受賞テーマ Research theme:
"サブセット探索を用いた高速なkNNニューラル機械翻訳"
kNN機械翻訳は、翻訳時に用例検索を組み込むことで、モデルを追加学習することなくニューラル機械翻訳(NMT)の精度を改善する。しかし、翻訳中の各時刻で、対訳データの全目的言語トークンに対して近傍探索を行うため、翻訳速度は通常のNMTの100~1000倍ほど低下する。本研究では検索対象を入力文の近傍事例に絞ることでkNN-MTの高速化を図る。また、ルックアップテーブルを用いた効率的な距離計算法により、さらなる高速化を目指す。複数の翻訳実験で従来法と比較したところ、提案法は翻訳速度を最大134.2倍高速化しただけでなく、翻訳精度も最大1.6BLEU改善することを確認した。
- 著者 Authors:
出口 祥之 、渡辺 太郎、松井 勇佑 (東京大学)、内山 将夫 (NICT)、田中
英輝 (NICT)、隅田 英一郎 (NICT)
- 受賞者のコメント Awardee's voice
このたびは最優秀賞にご選出いただき誠に光栄に思います。今後とも自然言語処理や機械学習の分野に貢献していけるよう研究に励みます。
- 外部リンク Links to:
一般社団法人 アジア太平洋機械翻訳協会 HP: https://aamt.info/
>> 自然言語処理学研究室 Natural Language Processing lab