ソーシャル・コンピューティング研究室の飯田 静空さん(博士前期課程2年)らが、第15回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2023)の最優秀論文賞を受賞しました。(2023/6/16)
データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM) は、日本データベース学会、電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会、情報処理学会 データベースシステム研究会の主催により、データ工学と情報マネジメントに関する様々な研究テーマの討論・意見交換を目的として年に1回開催されているイベントです。
最優秀論文賞は、第15回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(DEIM2023:2023年3月5日-9日開催)に投稿された全ての論文の中から最優秀と認められた1件の論文に対して贈られる賞です。飯田さんは、本論文で学生プレゼンテーション賞も受賞しています。更に、本年9月には、情報処理学会より、2023年度のコンピュータサイエンス領域奨励賞として表彰されることが決定しています。 最優秀論文賞の表彰式は6月16日に行われました日本データベース学会総会にて執り行われました。 |
- 受賞者/著者 Awardees/Authors:
飯田 静空、若宮 翔子、清水 伸幸(ヤフー株式会社)、藤田 澄男(ヤフー株式会社)、荒牧 英治
- 受賞研究テーマ Research theme:
"暑熱順化を考慮したソーシャルヒートセンサの設計"
これまで、「暑さ」という感覚を理解するための指標には、客観的な気象データに基づくWBGTや不快指数などが利用されてきましたが、それらには人間の感覚特性が考慮されていませんでした。人間の感覚特性には、一定期間の「暑さ」を経験することによる慣れ(暑熱順化)という特性があり、これを考慮することで「暑さ」をより適切に表現することができると考えられます。本研究では、クラウドソーシングを用いて「暑さ」を「体感温度」という指標として定義し、人間の感覚特性の暑熱順化を考慮することで「暑さ」を高精度に予測するソーシャルヒートセンサの設計を行い、「暑さ」を理解するシステムの構築を目指しました。
- 受賞者のコメント Awardee's voice
DEIM2023の最優秀論文賞をいただき、大変光栄に存じます。ご指導頂いた共著の皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに今後も研究を深め、学術の発展に貢献できるように一層研鑽を積んでまいります。
- 外部リンク Links to:
DEIM2023表彰一覧: https://event.dbsj.org/deim2023/post/awards.html
情報処理学会2023年度受賞者一覧: https://www.ipsj.or.jp/award/cs-award-2023.html