ソーシャル・コンピューティング研究室の飯田 静空さん(博士前期課程1年)が、第15回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM2023) において学生プレゼンテーション賞を受賞しました。(2023/3/9)
データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム (DEIM) は、日本データベース学会、電子情報通信学会 データ工学研究専門委員会、情報処理学会 データベースシステム研究会の主催により、データ工学と情報マネジメントに関する様々な研究テーマの討論・意見交換を目的として年に1回開催されているイベントです。
学生プレゼンテーション賞は、口頭発表にて優秀な発表を行った学生へ贈られる賞です。第15回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラム(第21回日本データベース学会年次大会)(DEIM2023) は、 2023 年 3 月 5 日 ~ 9 日の期間、5 日間の日程で、withコロナ時代の新たな試みとして「直列ハイブリッド形式」で開催されました。一般発表(1日目〜3日目)をオンラインで、その後オフライン会場に集まり、4日目と5日目はチュートリアルやポスター発表を中心としたネットワーキングイベントを行いました。 |
- 受賞者 Awardee:
飯田 静空 (M1)
- 受賞研究テーマ Research theme:
"暑熱順化を考慮したソーシャルヒートセンサの設計"
これまで、「暑さ」という感覚を理解するための指標には、客観的な気象データに基づく WBGT や不快指数などが利用されてきましたが、それらには人間の感覚特性が考慮されていませんでした。人間の感覚特性には、一定期間の「暑さ」を経験することによる慣れ(暑熱順化)という特性があり、これを考慮することで「暑さ」をより適切に表現することができると考えられます。本研究では、クラウドソーシングを用いて「暑さ」を「体感温度」という指標として定義し、人間の感覚特性の暑熱順化を考慮することで「暑さ」を高精度に予測するソーシャルヒートセンサの設計を行い、「暑さ」を理解するシステムの構築を目指しました。
- 著者 Authors:
飯田 静空、若宮 翔子、清水 伸幸(ヤフー株式会社)、藤田 澄男(ヤフー株式会社)、荒牧 英治 - 受賞者のコメント Awardee's voice
学生プレゼンテーション賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導頂いた共著の皆様に心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みにして、今後より一層研鑽を積んでまいります。
- 外部リンク Links to:
DEIM2023表彰一覧: https://event.dbsj.org/deim2023/post/awards.html