情報科学領域長からの
メッセージ

持続可能で豊かで平和な社会のための情報科学

奈良先端科学技術大学院大学、そして、情報科学領域(前身の情報科学研究科を含む)は、2021年10月に30周年を迎えました。アルゴリズム、ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークと言った基盤技術と画像、音声、言語などのメディア処理技術からスタートした情報科学研究科は、それぞれの技術を深化させる研究と情報科学のフロンティアを拡大させる研究を続け、情報科学の可能性を多元的に広げてきました。

持続可能で豊かな社会を目指す SDGs、仮想空間と現実空間を高度に融合し経済発展と社会的課題の解決を両立する人間中心の社会 Sosiety5.0、IT技術で社会をより良く変革させる DX など、私たちの今と未来を考えるためのコンセプトには、どれも情報科学が深く関わっています。その一端を担う最先端研究と、未来の社会を築く人材育成が私たちの使命です。

情報科学の研究は、人間や社会とますます緊密に関わってきます。情報科学領域では、「ヒューマンロボティクス」、「ロボットラーニング」、「計算行動神経科学」などの新しい研究室が新しい研究分野を開拓するとともに、バイオサイエンス領域、物質創成学領域との融合研究も強化しています。自由な発想で情報科学の可能性をさらに広げるには、研究の担い手の多様性も重要です。現状ではマイノリティな女性や外国人がもっと増え、多様な人材が集い、新しい価値を創造し、持続可能で豊かで平和な社会に貢献する情報科学分野になっていきたいと思います。

井上 美智子

奈良先端科学技術 大学院大学
情報科学領域長

井上 美智子