ヒトの4つの蛋白質のアミノ酸配列のうち、マウス、酵母、大腸菌にその相同蛋白質 (ホモログ)があるかどうか調べ、もしホモログが存在すれば、その配列名、E-value、Identitiesを記入せよ。ホモログが存在しなければ、ホモログ名に「なし」と書け。アミノ酸配列のデータベースはUniprot/Swissprotを用いること。E-valueのしきい値は0.001とする。
クエリとなるヒトのアミノ酸配列データは、相同性解析用配列データ から入手せよ。
用いる四つのヒト蛋白質は以下である。
TPIS_HUMAN | Triosephosphate isomerase | トリオース燐酸異性化酵素 | 糖代謝に関係する酵素 |
UBIQ_HUMAN | Ubiquitin | ユビキチン | 蛋白質分解に関係 |
MYG_HUMAN | Myoglobin | ミオグロビン | 筋肉中の酸素の運搬 |
DPOLA_HUMAN | DNA polymerase alpha catalytic subunit | DNAポリメラーゼ αサブユニット | DNAの合成 |
BLASTによる配列相同性検索は以下の公共のWEBサーバのどれかを利用する。
これらのサーバごとに使用法は少しずつ異なるが、基本的な部分は同様である。以下のことに 気をつけること。
プログラムの選択 | データベースの選択 | 出力配列本数の設定 | |
DDBJ | blastp | Uniprot/Swiss-prot | [検索結果一覧の表示数],[アラインメント表示数]の両方を1000に設定 |
NCBI | protein blast | Swissprot protein sequences(swissprot) | [Algorithm parameteres]をクリックし、[Max target sequences]を1000に設定 |
genome net | BLASTP | Swiss-Prot | Output optionsの [Set the maximum number of database sequences to be reported]と [Set the maximum number of alignments to be displayed]の両方を1000に設定 |
2009年6月に福岡の新型インフルエンザ患者から採取されたアミノ酸配列 HA_fukuoka.seq(ヘマグルチニン) と、 NA_fukuoka.seq(ノイラミニダーゼ) を同様にUniprot/Swissprotに対して、相同性検索を行い、もっともよく似ていた相同配列の名前、E-value、Identities、生物種名を書け。
参考資料
機能のよく同定されていないタンパク質配列データ があったとする。 こ れらのタンパク質のうち、
を調べ、回答用紙にその領域を記載せよ。また、これらのタンパク質の中で、 膜タンパク質、他のタンパク質をリン酸化するタンパク質、DNAと結合するタンパク質、に相当するものはどれか答えよ。リン酸化とDNA結合については、ヒットした ファミリーの説明(アノテーション)をチェックする必要がある。