奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 情報生命科学専攻 蛋白質機能予測学講座

H19年度 近畿大学・農学部・生命情報学実習

5/22(火) 生体高分子データの可視化と立体構造予測


  1. 生体高分子の可視化

    1. PDBデータの入手

      RCSB-PDB (www.rcsb.org)

      あるいは

      PDBj (www.pdbj.org)

      にアクセスし、"1flv"というPDBファイルをダウンロードしてみよ。

    2. RasMolという生体高分子の可視化プログラムをタウンロードし、「デスクトップ」にコピーする。
      RasMol2.7.1(Windows版)

    3. つぎに以下のPDBファイルを「マイ ドキュメント」にコピーする。 (必ず「マイ ドキュメント」にコピーすること。 「デスクトップ」のファイルはRasMolからは認識できなくなるので注意。)

      RasMolの使い方については 立体構造可視化プログラムRasMolの使い方 のPDFファイルを参考にすること。

    4. 練習1(疎水性相互作用の観察)
      適当な立体構造(1flv.pdb)をRasMolで読み込み、以下のコマンドを打ち込め。
      select protein   (蛋白質全体を灰色にし、小さめの半径の空間充填表示にする) 
      color gray
      spacefill 200
      select LEU||ILE||VAL||PHE||MET||ALA    (疎水性アミノ酸を緑にする)
      color green
      select  ASP||GLU                          (マイナス電荷のアミノ酸を赤くする)
      color red
      select ARG||LYS               (プラス電荷のアミノ酸を青くする)
      color blue
      
    5. 練習2(αへリックス・βシートの観察)
           適当な立体構造(1flv.pdb)をRasMolで読み込み、以下のコマンドを打ち込め。
      select protein   (蛋白質全体をカートゥーン表示にし、2次構造別の色にする)
      wireframe false
      cartoon true
      color structure   
      color group       ・・・配列の流れと2次構造の関係を観察してください(α/βクラス)・・・
      cartoon false        (カートゥーン表示をやめる) 
      color cpk
      select helix       (ヘリックスだけを選択し、太いワイアフレームで表示する)
      wireframe 100
      hbond 10               (主鎖の原子間の水素結合を直線で表示)
               ・・・ヘリックスの主鎖の水素結合を観察してください・・・
      wireframe false    (へリックスの表示をやめる)
      hbond false 
      select sheet     (シートだけを選択し、太いワイアフレームで表示する)
      wireframe 100
      hbond 10       (主鎖の原子間の水素結合を直線で表示)
               ・・・シートの主鎖の水素結合を観察してください・・・
      

  2. MATRASサーバを用いた簡易ホモロジーモデリング

    MATRASサーバ(http://biunit.naist.jp/matras) にアクセスして、 PLAS_ORYSAのアミノ酸配列 の立体構造を予測せよ。

    MATRASサーバの使い方については MATRASサーバを用いた立体構造予測:簡易ホモロジーモデリング のPDFファイルを参考にすること。

    予測した立体構造と、 PLAS_ORYSAのマルチプルアライメントを比較し、保存アミノ酸が 立体構造上、どういう位置にあるか、確認せよ。


    余力ある人はFLAV_BACSUの配列 について予測を行い、 マルチプルアライメントで 保存されているサイトが立体構造上、どういう位置にあるか確認してみよ。

5/22(火)の演習の回答用紙のPDFファイル