ゼミナールI講演 |
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日時: | 平成26年11月12日(水)3限 (13:30 -- 15:00) Wed., Nov. 12th, 2014 (3rd Period, 13:30 -- 15:00) |
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場所: | L1 |
講演者: | 小林哲則 (早稲田大学 理工学術院) Tetsunori Kobayashi (Faculty of Science and Engineering, Waseda University) |
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題目: | 会話システム:情報提供のきっかけは誰が作りうるか |
概要: | 会話を情報提供者から受信者への情報提供の繰り返しとして捉えた上で,この情報提供のきっかけを作る役割を,どの会話参加者が担いうるかに注目して,会話システムの構成を検討する。従来のシステムは,システムを情報提供者として位置づけた上で,受信者が作るきっかけ(情報提供依頼)に基づいて受信者の欲する情報のみを提供するシステムとして捉えることができる。しかしながら,実際の会話でその役割を担う者は受信者に限らず,またそこに多様性があるが故に会話には様々な付加価値が生じる。例えば,情報提供者が自らきっかけを作る機能を持てば,受信者の期待以上の情報を与える可能性を持つし,提供者,受信者以外の第三者が情報提供を促す機能を持てば,提供者,受信者間のアイスブレイクに役立つ可能性を持つ。本講演では,早稲田大学において開発された会話システムを,「情報提供のきっかけの作り方」に注目して整理し,そこで採用された会話制御戦略と,プロトコル,コンテンツ設計について紹介する。 |