ゼミナール講演

日時: 平成23年4月25日(月)3限 (13:30 -- 15:00)
場所: L1

講演者: 河合 紀彦
題目: パターン類似度に基づくエネルギーの最小化による多次元画像データの欠損修復
概要: 近年のデジタルカメラやレンジファインダ等のデジタル計測機器の普及により, 現実環境の計測により得られた多次元画像(静止画像,動画像,奥行き画像に基 づく三次元モデル)をホームページ等で利用する機会が多くなっている.しか し,計測機器と計測対象間の遮蔽物等により,各画像に意図しない物体が写り込 んだり欠損が生じたりするため,そのままでの利用が難しい場合がある.このた め,不要物体を取り除き,その欠損領域を違和感なく修復することで画像データ の利用価値を高めることが求められる.本講演では,これを実現するための,パ ターン類似度に基づくエネルギーの最小化による統一したアプローチにより各画 像の欠損を修復する手法を紹介する.なお,紹介する手法は,多次元画像の中で も,単眼カメラにより撮影された静止画像,全方位カメラにより撮影された全方 位動画像,頂点と面から構成される三次元メッシュモデルを対象とする.

講演者: 玉井 森彦
題目: 公衆自営連携コグニティブ無線アクセスネットワークの研究・開発
概要: ATR・適応コミュニケーション研究所にて実施されている「公衆自営連 携コグニティブ無線アクセスネットワーク」の研究・開発プロジェクトについ て紹介する.本プロジェクトでは,家庭やオフィスにおいて,無計画的に設置 された多数の無線LANアクセスポイントから成る自営網と,3GやWiMAXなど通信 事業者によって計画的に設置された基地局から成る公衆網とを高度に連携・制 御することで,無線通信の信頼性向上を達成することを目的としている.計画 性なく構築された自営網の品質向上のための各種手法(アクセスポイント選 択,送信電力制御など),および,公衆網と自営網とを連携し,両網の負荷の 程度に応じて,それぞれに適切な割合でトラフィックを分散する負荷分散手法 について説明する.

ゼミナール I, II ページへ