ゼミナール講演

日時: 平成23年4月20日(水)3限 (13:30 -- 15:00)
場所: L1

講演者: 山本 豪志朗
題目: ヒューマンコンピュータインタラクションのためのプロジェクタカメラシステム
概要: プロジェクタを用いることで計算された映像を様々な物理表面に呈示でき,一方 カメラを用いると情景を撮像・認識することができる.両者を組み合わせること で互いの特徴を同時に活かせるため,3次元計測や複合現実感が可能となり,イ ンタラクティブなシステムを構築することができる.また,近年の著しい小型化 技術や低価格化によって,プロジェクタとカメラの組み合わせが容易になってき た.このような背景をもって,環境に設置する大型なものから,モバイルやウェ アラブルコンピューティングといった小型なものまで,プロジェクタ・カメラシ ステムに関する多種多様な研究が行われている.本講演では,まずプロジェクタ・ カメラシステムの基本的な構成およびその研究動向について紹介する.そして, プロジェクタ・カメラシステムを利用したユーザインタフェースやヒューマンコ ンピュータインタラクションについて例を挙げて説明する.

講演者: 池田 篤俊
題目: 腱張力推定による製品の使いやすさ評価システム
概要: 製品設計を評価するには物理的なスペックやコストに加えて見た目や使いやすさなどの感性評価が重要な項目となる.ドアのノブ,リモコン,デジカメなど人が使う製品のほとんどには手で持ったり操作したりするための部位や機能形状が備わっている.このような製品の使いやすさを定量的に評価することは難しく,従来はSD 法を用いたアンケート評価などの定性的な解析が一般的であった. 本講演では製品評価システムに向けた腱張力余裕度に基づく使いやすさの評価手法について紹介する.提案手法では作成した手の腱骨格モデルを用いて物体操作時に指を駆動するための腱にかかる力を推定し,推定した力を基に製品の使いやすさを定量的に評価する.

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