ゼミナール発表

日時: 平成22年7月2日(金)3限 (13:30 -- 15:00)

場所: L1
司会: 櫨山

田坂 和之 D インターネット・アーキテクチャ 砂原秀樹 山口英 藤川和利
題目:マルチデバイス環境下でのコミュニケーション継続技術に関する研究
概要:コミュニケーションのための通信デバイス,通信デバイスが接続するアクセスネットワーク,通信デバイス上で動作する通信サービスなどの通信リソ ースが多様化している.多様化が進むにつれて,ユーザが複数の通信デバイスを使用可能な環境(マルチデバイス環境)において,ユーザの周辺状況や嗜好に応じて通信リソースを自在に選択し,切替え可能な環境が望まれるようになった.しかしながら,関連研究では,通信相手の周辺状況や嗜好に応じて通信リソースを切替えることが困難な課題,切替えにともなう音声,映像,動画などのメディアデータの受信断時間の増加,出力時刻の同期はずれなどの課題がある.そこで,本研究では,通信デバイス間でメディアデータを送受信するためのセッションを確立・削除・変更するセッション制御技術,車や船舶にて移動中においても,メディアデータの受信断時間を短縮する通信経路制御技術,通信デバイス間・ユーザ間でのメディアデータの出力時刻を同期するメディアデータ同期技術を実現した.さらに,セッションや通信経路の切替えに要する時間やメディアデータの受信断の時間などの観点から性能を評価した結果,得られた提案技術の有効性などの知見について述べる.

南 昇次 M(二回目) インターネット・アーキテクチャ 砂原秀樹 山口英 藤川和利
題目:屋内において少ない情報量で運用可能な位置情報の表現に関する研究
概要:近年インターネット関連技術の進歩に伴い,位置情報システムの重要性が認識されるようになってきた.一方,屋外と屋内とでは,要求される位置情報が異なる.屋外では緯度・経度または住所で事足りていたが, 屋内ではそれだけでは不十分である.かといって単純に情報量を増やすのは,通信速度の有限性から考えて避けるべきである. 本研究では,情報量を極力抑えつつ屋内での運用に耐える位置情報の表現について考察する.


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