ゼミナール発表 |
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日時: | 平成22年6月4日(金)3限 (13:30 -- 15:00) |
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場所: | L1 |
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司会: | 池田(聖) |
田村 誠 M 1回目 | 自然言語処理学 | |||||
題目:条件式の導入や法律概念辞書の構築による特許法条文の整理 | ||||||
概要: 近年、裁判員制度が開始したこともあって、法律判断のあり方に関する関心が高まっている。 一方で、法律は弁護士等に代表される法律専門家が扱う対象であり、 一般的には難解で近寄りがたいという印象が持たれている。 そこで、情報学を利用することで法律の解釈や運用をより便利にしようとの試みがなされているところである(法情報科学)。 本発表では、特許法という法律の条文について、緩やかに条件式を導入したり、 随所で用いられる抽象概念に関する辞書を構築することにより、 利用しやすい法律システムを構築する提案と、その実現に向けた今後の課題を述べる。 |
中川 繁政 D | 応用システム科学 | 杉本 謙二 | 西谷 紘一 | 平田 健太郎 | ||
題目:遷移沸騰領域における冷却制御のモデリングとSOS解析 | ||||||
概要: 鉄鋼製造プロセスにおける鋼板冷却制御において,冷却 目標温度が遷移沸騰領域にあるような場合には,バーニアバンク 方式のフィードバック制御の適用が困難になる.これは,鋼板表面温度 が遷移沸騰領域に入ると水冷熱伝達率が急増し,見かけ上の制御 ゲインが増大して実質的には制御不安定になるためと成田らは指摘 している.そこで,冷却工程のプロセス・ゲインが鋼板温度に依存する という前提のもとで、冷却フィードバック制御系を非線形状態空間モデル で表現し,SOS(Sum Of Squares)解析を用いて,目標温度に対応した 安定限界ゲインを求めた.その結果,目標温度が遷移沸騰領域に ある場合,目標温度が低くなるほどPI制御器の比例ゲインを低目に 抑える必要があることが、SOS解析にて明らかとなった. |
武貞征孝 D | 生命機能計測学 | 湊小太郎 | 千原國宏 | 杉浦忠男 | 佐藤哲大 | |
題目:筋音図を用いた横隔膜収縮機能の無侵襲分析〜臨床応用に向けた基礎的研究〜 | ||||||
概要: 呼吸運動において横隔膜の働きは非常に重要であるが、この横隔膜の収縮機能を無侵襲に分析できる手法はない.筋音図 は,筋線維が収縮する際にその径が側方向へ拡大・変形することによって発生する微細振動を体表面上より記録した信号 である.本研究では,筋音図を用いて横隔膜の収縮機能を無侵襲に分析することを目的とし,その基礎的研究として複数 の導出位置で記録された筋音図信号の再現性を評価し,さらに,最適導出位置を検討することとした.筋音図信号の導出 位置は横隔膜が存在する第7〜9肋間(各肋間2点)の計6箇所より導出した.結果,筋音図信号は何れの導出位置において も優れた再現性を示した.さらに,各導出位置から得られた振幅を比較した結果,両信号ともに第9肋間縁矢状線上の第8 ,9肋間で有意に高い振幅が示された.以上より,横隔膜の筋音図信号は,第9肋間縁矢状線上の第8,9肋間で導出するこ とを推奨する. |