ゼミナールI講演

日時: 平成23年1月21日(金)5限 (16:50 -- 18:20) 注: 開催曜日・時間が通常と異なります.
場所: L2

講演者: 生駒 哲一 (九州工業大学)
題目: パーティクルフィルタの基礎と応用
概要: 一般状態空間モデルの状態推定を効果的に行うパーティクルフィルタは, 時間変化する対象システムの隠れ状態を観測可能なデータから推定する有望な方法で, 現実の課題を解決する為の強力なツールである. 理論的な基礎も統計学に基づき整備されており,その信頼性も高い. 自然科学や経済データの解析のほか,工学的な各種課題の解決など, 幅広く活用できるのも一つの特長である. また,近年活発になってきた並列計算にも適したアルゴリズムを持つ. 本講演では,パーティクルフィルタの基礎である統計的推定, 状態空間モデルと状態推定, パーティクルフィルタの理論とアルゴリズムを概説した後, 主として工学分野での応用事例をデモと共にいくつか紹介する.
講演者紹介: 平7年総合研究大学院大学・統計科学専攻 博士後期課程修了.平10 より九工大講師・助教授を経て,准教授.博士(学術). 平成14年7月~平成15年4月,文部科学省在外研究員制度にて 英国ケンブリッジ大学工学部信号処理研究室 客員研究員. 平成21年4月 統計数理研究所(大学共同利用機関) 客員准教授兼任. パーティクルフィルタによる知的信号処理の研究に従事. IEEE,電子情報通信学会,計測自動制御学会,日本知能情報ファジィ学会, 信号処理学会,日本統計学会などの会員.

ゼミナール I, II ページへ