ネットワークシステム学研究室の酒巻有吾さん(博士前期課程2年)の、令和2年電気関係学会関西連合大会における優秀論文発表賞の受賞が決定しました。(2021/2/9)
電気関係学会関西連合大会は、電気関係各学会(電気学会、電子情報通信学会、映像情報メディア学会、電気設備学会)で議論される学術的課題を、横断的に議論する共通の場を備えるために組織されています。関西に在住している研究者が一堂に会し、研究成果発表や情報交換が出来る場を提供し、関係分野の研究及び産学連携を活発化し、関西経済の発展につなげることを目指しています。 令和2年電気関係学会関西連合大会は、11月14日~11月15日に立命館大学びわこ・くさつキャンパスにおいて開催されました。電子情報通信学会関西支部優秀論文発表賞は、優秀な論文を発表した講演者に対して、電子情報通信学会関西支部より贈呈されるものです。授賞式は、令和3年4月16日に執り行われます。 |
- 受賞者 Awardee:
酒巻 有吾 - 受賞研究テーマ Research Theme:
"2×2MIMO IPT定電流補償回路の送受電コイル間位置ずれの影響"
一対の送受電コイルからなるSISO(Single Input Single Output)ワイヤレス給電において、送受電コイルにそれぞれ直列共振コンデンサを挿入する方式では、定電圧源を用いる場合は負荷抵抗に関係なく負荷電流を一定に維持でき、高効率であることから幅広く用いられている。しかし、送受電共に複数のコイルを用いるMIMO(Multiple Input Multiple Output)構成では、送電コイル同士、および受電コイル同士のクロスカップリングにより定電流特性が失われてしまうという問題がある。本報告では、2つの送電コイルと2つの受電コイルからなる2x2MIMOを仮定し、クロスカップリングの影響を打ち消す定電流補償回路を用いて位置ずれが起きた場合の負荷電流特性および電力効率に関する検証を行う。その結果、補償回路は位置ずれによらず、定電流特性を有することと、効率はコイル間距離大きくなっても一定の低下に保たれていることを確認した。
- 著者 Authors:
酒巻 有吾、ズオン クアンタン、岡田実
- 受賞者のコメント Awardee's voice
この度は電気関係学会関西連合大会において優秀論文発表賞に選出していただき、大変光栄に存じます。日頃ご指導していただいている先生方、その他研究室の皆さんのおかげです。この賞を励みにさらに精進していきたいと思います。
- 外部リンク Links to:
令和2年電気関係学会関西連合大会HP:https://kjciee.org/kjciee2020/