自然言語処理学研究室の佐藤 義貴さん(博士前期課程2年)が、第246回自然言語処理研究会において若手奨励賞を受賞しました。(2020/12/3)

 一般社団法人情報処理学会 自然言語処理研究会は、言語処理研究の発表の場として、音声言語および自然言語処理シンポジウムを開催しています。今回は、第246回自然言語処理・第134回音声言語情報処理合同研究発表会として、12月2-3日にオンラインにて開催されました。自然言語処理研究会若手奨励賞は、若手研究者を奨励することを目的として、優秀な論文発表を行った若手に対し研究会参加者の投票によって選考するものです。
  • 受賞者 Awardee:
     佐藤 義貴
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  • 研究テーマ Research theme:
    "英語学習者の母語を考慮した文法誤り訂正のための擬似データ生成"
     本研究では文法的に誤りを含む文を訂正する"文法誤り訂正"というタスクにおける擬似的な教師データの作成に取り組みました。我々は学習者の母語によって誤りの傾向が異なることに着目し、本来であれば正用文から多種多様な擬似誤りを生成する逆翻訳モデルを特定の母語をもつ英語学習者によって書かれた文でfine-tuneすることで、母語の影響を考慮した擬似誤りを生成する手法を提案し、学習者の母語を考慮した文法誤り訂正モデルの性能の向上を目指しました。

  • 著者 Authors:
      佐藤義貴、和田崇史(メルボルン大学)、渡辺 太郎、松本 裕治(理化学研究所 革新知能統合研究センター)
  • 受賞者のコメント Awardee's voice:
     このような賞をいただくことが出来て、大変嬉しく思います。ご指導頂いた共著者の方々には心より感謝申し上げます。 今後も精進していきたいと思います。

  • 外部リンク Links to:
     第246回自然言語処理・第134回音声言語情報処理合同研究発表会HP:
      https://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/event/nl246slp134.html

>> 自然言語処理学研究室 Computational Linguistics lab.