知能コミュニケーション研究室の田中 翔平さん(博士後期課程1年)が、第11回対話システムシンポジウムにおいて、若手萌芽賞を受賞しました。(2020/12/1)
人工知能学会 言語・音声理解と対話処理研究会(SLUD)は、1992年の創設以来、言語・音声・対話に関する基礎研究から、音声処理・言語処理・対話処理に関するアルゴリズムやシステムの研究まで、多岐に渡る話題を扱っています。第90回研究会は、「第11回対話システムシンポジウム」として、2020年11月30日-12月1日にオンラインにて開催されました。 |
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- 受賞者 Awardees:
田中翔平
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受賞研究テーマ Research theme:
"対話エージェントの機能に着目した気の利いた応答を含むコーパスの収集"
スマートスピーカーなどの音声アシスタントを動作させるタスク対話システムは、ユーザの要求に対して適切な機能を用いて応答を行う必要がある。従来のタスク対話システムは、ユーザの要求が明確であることを前提としているものが多く、曖昧な発話に対して気の利いた応答を生成することが難しい。そこで本研究では、ユーザの曖昧な発話、独話などに気の利いた行動を行うことができるシステムを構築するため、観光中のユーザ発話と、それに対するシステムからの気の利いた応答を含むコーパスを収集した。収集方法としては、API で定義される機能に紐づいたシステム側の応答に対し、その応答が気が利いているとみなせるような先行発話をクラウドワーカーに入力してもらった。はじめに、日英2言語に関して小規模収集を行い、2つのコーパスを比較した。その結果、日本語コーパスの方が英語コーパスと比較して質が高いことが判明した。
- 著者 Authors:
田中翔平、吉野幸一郎、須藤克仁、中村哲
- 受賞者のコメント Awardee's voice:
本論文は博士後期課程に入学後最初の論文であり、今回の受賞によって幸先の良い一歩を踏み出せたことを、大変ありがたく思います。これも先生方の熱心なご指導のおかげかと存じます。本研究をますます発展させられるよう、今後も精進して参ります。
- 外部リンク Links to:
第11回対話システムシンポジウム HP: https://jsai-slud.github.io/sig-slud/90th-sig.html
>> 知能コミュニケーション研究室 Augmented Human Communication lab.