ユビキタスコンピューティングシステム研究室の中部 仁さん(博士前期課程2年)らの論文が、DICOMO2020より最優秀論文賞を受賞しました。中部さんはシンポジウム最終日に最優秀プレゼンテーション賞も受賞しています。 (2020/9/15)

 情報処理学会 マルチメディア, 分散, 協調とモバイルシンポジウム(DICOMO)は、平成9年度の初開催以来、インターネットを中心とした通信技術から、マルチメディア通信、分散システム、グループウェア、モバイルコンピューティング、ITS、ユビキタス、セキュリティやデジタルコンテンツクリエーションに関する分野の研究について、学術的な研究論文のみならず、事例報告、問題提起などの論文も対象として、活発な議論を行っています。DICOMO2020は、2020年6月24日~26日にオンラインにて開催されました。最優秀プレゼンテーション賞は特に優れた発表を行った上位3件に与えられる賞、最優秀論文賞は特に優れた論文を投稿した上位4件に与えられる賞です。 takata
  • 受賞者 Awardee/著者 authors:
     中部 仁、水本 旭洋、諏訪 博彦、安本 慶一

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "複数レシピで並行調理する際の調理環境に応じた最適調 理手順作成法と評価"
     近年、自分で料理を作る人が増加しており、複数の料理を含む献立を効率よく調理できるような最適調理手順を提示することが求められている。一方で、調理者ごとに調理環境が異なり、最適調理手順は調理者によって多種多様になるため、最適調理手順を調理者自身が考えることは困難である。そこで本研究では、各レシピのタスクグラフを作成し、複数レシピの並行調理をタスクスケジューリング問題として捉えた最適調理手順の作成法を提案する。タスクスケジューリング問題の最適化アルゴリズムDF/IHS法をベースとし、前処理部と枝刈り部に料理特有の洗い物を考慮した拡張を行うことで、効率よく最適調理手順を探索する。評価実験において、提案アルゴリズムを、実際のレシピから作成した献立に対して実行したところ、手動で作成した調理手順と比較し、洗い物も含め合計調理時間を15%短縮できる最適調理手順を探索できていることを確認した。
  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     発表・論文ともに高く評価されこのような素晴らしい賞をいただき大変光栄に感じております。 本賞を励みに、今後も積極的に研究に取り組んでいきます。

  • 外部リンク Links to:
    DICOMO2020シンポジウム 表彰ページ: http://dicomo.org/commendation/

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