生体医用画像研究室の阪本充輝さん(博士前期課程1年)らが、国際フォーラムIWAIT-IFMIA2019においてBest paper awardを受賞しました。(2019/1/8)
IFMIA(International Forum on Medical Imaging in Asia)は医用画像に関するアジア国際フォーラムで、ほぼ隔年で開催されています。本年はIWAIT(International Workshop on Advanced Image Technology)と共同で、1月6日から9日までシンガポールで開催されました。同賞は約80件の発表論文の中から、優秀であると認められた8件に対して授与されました。
研究テーマ Research theme:
"Automated Segmentation of Hip and Thigh Muscles in Metal Artifact Contaminated CT using CNN" 定量的な診断や患者個別の解析のためには、医用画像からの解剖構造の自動セグメンテーションが重要になります。私達のグループはこれまでに下肢CT画像からの筋肉セグメンテーションを提案していますが、人工関節等の金属による金属アーチファクトを含むCT画像では精度が低下する問題がありました。本研究では、セグメンテーションの前にアーチファクト低減処理を行うことで、金属アーチファクトを含むCT画像からも高精度なセグメンテーションが可能である事を示しました。特に、金属アーチファクト低減において、解析的方法による従来法に深層学習を組み合わせた点が新規点で、それにより最終目的のセグメンテーション精度を向上させました。