情報セキュリティ工学研究室の藤本大介助教が、ハードウェアセキュリティ研究専門委員会より若手優秀賞を受賞しました。(2018/12/13)
社団法人電子情報通信学会、ハードウェアセキュリティ研究専門委員会は、ハードウェアとして存在するシステムのセキュリティに関して広く取り扱い実用システムにおけるセキュリティの向上を目指した研究会です。 若手優秀賞は年間を通じて優秀であった若手の研究発表の中から委員の投票により決定されました。 授賞式は、12月13日に東京大学武田先端知ビルにて開催されたハードウェアセキュリティフォーラム2018で執り行われました。 |
- 受賞者 Awarde:
藤本 大介
- 研究テーマ Research theme:
"超音波測距のなりすまし攻撃対策に向けた変調波を利用した振幅制御の検討"
様々なセンサーが自動運転などのアプリケーションの普及ともに増加している。超音波距離計は、Time of Flight(ToF)方式と呼ばれる超音波の送受信時間の差を用いて距離を測る安価な装置として普及している。近年、超音波距離計に対して意図されてない超音波を当てることにより、距離測定を不可能にしたり任意の距離に誤らせたりする攻撃が提案されている。本稿では、超音波を発生させるための入力信号にPWM変調を用いて超音波の振幅を制御し、複製が困難な特徴を持たせる手法について検討を行った。PWM変調を用いた励振パルスにより超音波の振幅が実際に制御可能であることを実験により確かめた。
- 著者 Authors:
藤本 大介、林 優一
- 受賞者のコメント Awardee's voice
年間を通じた多くの発表者の中から選出され表彰を受けたことを非常に光栄に思います。 受賞を励みにしてますます自身の研究の質を向上していければと思います。 - 外部リンク Links to:
ハードウェアセキュリティ研究専門委員会 HP:http://www.ieice.org/~hws/