ソフトウェア工学研究室の上田裕己さん(博士前期課程2年)が、第25回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2018)において、IEEE Computer Society Japan Chapter FOSE Young Researcher Awardを受賞しました。(2018/11/17)
日本ソフトウェア科学会のソフトウェア工学の基礎研究会(FOSE*)では、ソフトウェアを社会基盤となる知的資産として活用するため、さまざまな基礎技術を確立することをめざし、研究者・技術者の議論の場を提供するものです。第25回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ(FOSE2018)は、11月15日から17日まで北海道函館市で開催されました。 本賞は、FOSE2018に採択された研究論文18件の中から、若手研究者を筆頭著者とする優れた論文に対して贈られたものです。 *FOSE: Special Interest Group on Foundation of Software Engineering |
- 受賞者 Awardee:
上田 裕己
- 受賞研究テーマ Research theme
"コードレビューを通じて行われるコーディングスタイル修正の分析"
コードレビューはソフトウェア開発プロセスにおける品質向上のための重要な作業であり、投稿されたコードの変更に対して、検証者が欠陥、可読性を指摘することで、プロダクトの改善を図ります。 本発表では、コード変更の中でもプログラムの動作に影響がなく、開発者に重要視されているスタイル修正の内容を理解するために,検証者の指摘で修正されたソースコードの内容を分析しました。 OpenStackプロジェクトのレビューを通して修正された981件のソースコード変更を分析した結果、スタイル変更が行われる頻度とその詳細な内容を明らかにしました。
- 著者 Authors:
上田 裕己、伊原 彰紀(和歌山大学)、石尾 隆、松本 健一
- 受賞者のコメント Awardee's voice
この度、栄誉ある賞をいただくことになり、光栄に思います。お力添え頂いた共同研究者の伊原彰紀先生、石尾隆先生、松本健一先生にこの場を借りてお礼を申し上げます。本賞を励みにこれからもに邁進してまいります。
- 外部リンク Links to:
第25回ソフトウェア工学の基礎ワークショップ HP:http://fose.jssst.or.jp/fose2018/