シェアする
ユビキタスコンピューティングシステム研究室の前中 省吾さん(博士前期課程2年)らが、DICOMO2015において、優秀論文賞を受賞しました。
(2015/08/24)
ユビキタスコンピューティングシステム研究室の前中 省吾さん(博士前期課程2年)らが、DICOMO2015において、優秀論文賞を受賞しました。
(2015/08/24)
DICOMOシンポジウムは、平成9年度の初開催以来、インターネットを中心とした通信技術から、マルチメディア通信、分散システム、グループウェア、モバイルコンピューティング、ITS、ユビキタス、セキュリティやデジタルコンテンツクリエーションに関する分野の研究について、学術的な研究論文のみならず、事例報告、問題提起などの論文も対象として、活発な議論を行ってきました。今回のDICOMO2015は、岩手県の安比高原にて7月8日~10日までの3日間の合宿形式で開催され、400人程の研究者が集まり、非常に活発な会議となりました。優秀論文賞は特に優れた論文に対して与えられる賞です。 |
- 受賞研究テーマ Research theme:
"ウォーキング支援のための心拍数予測に基づいた最適経路探索手法"
受賞した論文「ウォーキング支援のための心拍数予測に基づいた最適経路探索手法」では,スマートフォンで取得可能なセンサデータに基づき,任意の経路を歩行する際の心拍数変化を予測する方法と,心拍数変化の予測結果に基づき最適な歩行経路を推薦する方法を提案しています.提案手法では,事前に地図情報等から入手可能な道路上の勾配や,勾配から予測可能な歩行速度を,著者らが過去に提案した歩行時心拍数推定法を拡張したモデルへ入力 することにより,未歩行経路を歩行した際の心拍数を予測します.また,予測した心拍数を最大心拍予備能(HRR)を基に負担度に対応させ,ユーザ要求(ウォーキング時間,ウォーキング距離,消費カロリー等)と負担度を目的関数のパラメータとして設定します.ユーザのプロファイル(性別,年齢,身長,体重,運動習慣等)と目的関数を使って,複数存在する経路候補の中から最適な経路の絞り込みと歩行経路における各区間の歩行速度の計画を行います.最適な歩行経路として算出された経路は,経路全体を通した負担度の平均値が29.5[%]となり負担を抑えた状態で,ユーザ要求を満たした経路の推薦ができました.
- 受賞者/著者 Awardee/authors:
前中 省吾,諏訪 博彦,荒川 豊,安本 慶一
- 受賞者のコメント Awardee's voice
この度は,このような賞に選出いただいたこと,大変光栄に存じます.
今回の受賞に関しまして,共著者の先生方をはじめ,研究を進めるにあたってご協力頂いた方々にこの場を借りて深くお礼申し上げます.
今回の受賞を励みに,より一層研究活動に精進したいと思います.