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計算システムズ生物学研究室の大棚勇輝さんら(博士前期課程2年)が、Molecular Informatics誌より、2014 Molecular Informatics Best Paper Awardを受賞しました。 (2014/12/31)

本論文は、2014年にMolecular Informatics誌に投稿された全ての論文(69報)から、新規性、インパクトなどの評価基準により最優秀論文として選ばれました。この賞は2012年から始まり、過去に2本の論文が受賞しています。なお、Molecular Informatics誌はバイオ・ケモインフォマティクスや分子設計など分子に関する様々な研究が報告されています。
otana
  • 研究テーマ Research theme
    "Clustering of 3D-Structure Similarity Based Network of Secondary Metabolites Reveals Their Relationships with Biological Activities"
    地球上で生物が生合成する代謝物の種類は約106万種と推定されています。その中でも二次代謝物(天然物)は、生物の生存戦略、例えば、紫外線対策、忌避物質などの生物間の相互作用などに用いられています。本研究では、代謝物の3次元構造と生物活性の関係を解析するため、ネットワーク解析に基づいた手法を開発しました。本研究室で開発されているKNApSAcK Metabolite Activity DBで報告されているデータセットを本手法に適用すると、統計的に有意な構造グループ-生物活性の関係が得られました。以上より、代謝物の3次元構造と生物活性の重要な関係を明らかにすることができました。本研究をさらに発展させエコロジーならびにヘルスケアーにおけるデータ・サイエンス研究の基盤となるデータベース構築へと展開いたしたいと考えております。

  • 受賞者

    大棚勇輝、Azian Azamimi Abdullah、Md. Altaf-Ul-Amin、Ming Huang、小野直亮、佐藤哲大、杉浦忠男、蓬莱尚幸、中村由紀子、森田晶、Klaus W. Lange、Nelson K. Kibinge、桂樹哲雄、白井剛、金谷重彦

  • 受賞者のコメント
    この度は自分の研究分野で最も重要な論文誌の1つであるMolecular Informatics誌において、2014年Best Paper Awardという名誉ある賞をいただき、大変光栄に存じます。ご指導をいただいた共著者の先生方に感謝申し上げます。

  • リンク

    >> Molecular Informatics Best Paper Award
    >> 編集者のコメント

>> 計算システムズ生物学研究室 Computational Systems Biology lab.