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知能コミュニケーション研究室のNeubig助教が情報処理学会論文賞を受賞(2013/06/05)
情報処理学会の2013年定時総会 (2013/6/5) において、知能コミュニケーション研究室のGraham Neubig助教が 2012年度論文賞を受賞しました。情報処理学会の論文賞は学会創立10周年を記念して昭和45年に創設された賞で、機関誌に発表された論文のうち,特に優秀な著者に授与されます。
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- 受賞研究テーマ
「Joint Phrase Alignment and Extraction for Statistical Machine Translation」
最近の統計的機械翻訳システムにおいて、スコア付きの対訳フレーズ集であるフレーズテーブルは中心的な役割を果たします。本論文では、ノンパラメトリックベイズ法を用いて、フレーズテーブルを対訳文コーパスから直接学習する手法を提案します。特に、従来手法ではフレーズの対応付けを1つの粒度でしかモデル化できないのに対して、提案手法では複数の粒度におけるフレーズの対応付けを行えるのが特長です。複数の言語対にわたる翻訳実験により、提案手法によって学習された翻訳モデルは、従来手法で学習されたモデルに比べてサイズを1/7に圧縮しながら、同程度の翻訳精度を実現することを示しました。
- 受賞についてのコメント
情報処理学会という幅広い分野をカバーする学会で論文賞をいただくことになり大変光栄です。今後、これを糧により一層研究に励んでいきたいと思っております。