受賞テーマ Research theme:
"ロボットの「話しながらなでる」動作による痛み知覚の軽減効果の評価"
人は介抱や介護の際、相手に快感情を与える「話しながらなでる」動作を行う。近年、人工知能、ロボティクス技術の進化により人間と対話を行うロボットが注目されており、ロボットによる「話す」のみ、「なでる」のみの動作より、「話しながらなでる」動作が、より人に快感情を与えることが明らかになっている。本研究では、ロボットによる「話しながらなでる」動作が、心理的影響のみならず、身体的苦痛の知覚を変化させるかを検証することを目的とする。実験では、ゲートコントロール理論に基づき「なでる」動作と「話しながらなでる」動作に痛み知覚軽減効果があるのか、「なでる」動作よりも心理的影響が大きい「話しながらなでる」動作が、より痛み知覚軽減できるかを示す。37名の被験者による評価実験の結果、共に支持される結果となった。