Semantic model and semantic analysis with a stochastic association
持橋 大地 (9851113)
本発表では, 単語の意味を単語間の連想関係を表す確率分布として表現し,
その定式化と連想確率の獲得について述べる. 単語の意味は共起関係から導かれた
連想確率に基づいて Markov 過程の上で計算され, その状態確率分布として意味が
定義される. 状態遷移として連想を行うことによって, 直接共起されない, または
表現されない語との意味的な関係が表現できる.
また, 確率分布として定量的に表現された意味に基づいて, 文の意味的妥当性および
意味的情報量の定量的指標の計算を試み, その際に生じた問題点をまとめた.
発表では論文の概要について述べるとともに, 従来の論理表現でない連想による
表現を採用するに至った動機と背景, および疎行列表現による実装について
述べる.