分散オブジェクト技術Java RMIとCORBAにおける
通信特性の評価

松田 耕一 (9851102)


近年、インターネットとWebの急成長によって、 ネットワーク上で分散して処理を行なう分散アプリケーションの構築が主流にな りつつある。 しかし、クライアント・サーバ間の通信には様々なプロトコルやインタフェー スが使用されており、アプリケーションの開発効率や相互接続性を悪くしている。 また、これら従来からの通信プロトコルやインタフェースは、提供している 機能が低レベルで開発効率が低いことや、近年脚光を浴びているオブジェクト指 向技術に対応していないなどの問題点を抱えている。このような問題を解決する 代表的な分散オブジェクト技術としてRMIおよびCORBAなどがある。

しかし、これらの各分散オブジェクト技術は長所と短所を合わせ持つ。リアルタイム システムでは、オペレーションの回数が重要である一方で、CADシステムでは、デー タの大容量転送が重要であると言える。このように、アプリケーションによって 重要になる要素が変わってくる。

そこで、本研究では応答時間、スループットなどに着目し、 CORBAとRMIにおいて性能比較を行なうことにより、両技術の適性を明らかにする。