組み込みシステム向けOSにおけるアプリケーション指向なメモリ管理機構

岡本 康明 (9851019)


組み込みシステムにメモリ管理機構が塔載されることは少ない。 しかし近年の組み込みシステムが置かれた現状を考えると、 今後は組み込みシステムにおいてもメモリ管理機構が必要性となってくる。 組み込みシステムでは、 コスト削減のためにメモリの制約が厳しいことなどから、汎用OSのメモリ 管理機構をそのまま用いることは必ずしも効率的でない。

本発表では、組み込みシステム上で動く様々なアプリケーションに対し、 それぞれのメモリの利用形態に応じたメモリマッピングを行うことで 物理メモリの利用効率を向上させるメモリ管理機能を提案する。 このメモリ管理機能を用いることで、 アプリケーション開発者はメモリが貴重な組み込みシステムにおいても、 フラグメンテーションによるメモリの無駄を特に意識しないで プログラムの作成が可能となる。