ソーシャル・コンピューティング研究室
新しい学問に新しい方法で挑む
教員
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教授:荒牧 英治
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准教授:若宮 翔子
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客員准教授:相良 かおる
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客員准教授:矢田 竣太郎
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助教:PENG Shaowen
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助教:西山 智弘
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特任助教:久田 翔平
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客員助教:SHE Wan Jou
研究を始めるのに必要な知識・能力
ソーシャル・コンピューティング研究室では、研究室メンバーと円滑にコミュニケーションを取りながら、向上心を持って主体的に研究に取り組む意欲のある大学院生(博士前期課程・博士後期課程・社会人を含む)を歓迎しています。
研究を進める上では、専門知識の習得に加えて、自ら課題を見つけ、周囲と協力しながら粘り強く取り組む姿勢が重要です。
情報科学の基礎を学んでこられた方はもちろん、異なる分野の知見を活かした研究も歓迎しており、これまでにも文学、言語学、心理学、医学、薬学、法学、数学など、多様なバックグラウンドを持つ方々が入学し、活躍しています。
研究室の指導方針
ソーシャル・コンピューティング研究室のテーマは、用語の類似度の判定といった言語処理の基礎から、患者のための質問応答システムや観光客の道案内システムといった応用に近い研究まで多岐にわたっており、私たちの方向性と各学生の興味との接点から研究テーマを決めていきます。国内外の大学・研究機関・企業との共同研究にも積極的に参加していただき、実践的に研究を推進する機会を多く提供しています。研究には新しいことが分かったという満足感/達成感、また、それを共有する仲間/組織も重要だと思います。一緒に研究の面白さを楽しめるようなグループ作りを進めていきたいと考えております。
この研究で身につく能力
自然言語処理や人工知能に関する研究を実践し、修士の間から、国内学会2本、国際会議1本を平均的なペースとして研究のノウハウを学べます。
また、国内外の大学・研究機関・企業との共同研究を通して、実際に研究がどのように社会で使われるかを実感できます。特に、医療応用に関しては、国内の基盤的リソースを開発・提供している強みを活かして、最先端の研究の第一線に加わることができます。
修了生の活躍の場
博士前期課程の修了生においては、IT系企業やメーカーに就職しています。また、博士後期課程に進み、研究室内外の研究者と交流しながら、積極的に研究活動を継続している学生も多いです。博士後期課程の修了生においては、国内外の大学の教員やIT系企業やメーカーの研究者として、グローバルに活躍しています。
研究内容
自然言語処理の社会応用を基本としています。医療・健康、社会科学、心理学、法学など幅広いテーマを扱っています。
ソーシャルメディア応用
医療言語処理
今、AIの利活用が最も期待されている分野の1つが医療です。本研究室では、電子カルテテキストなど大量の臨床データに対する大規模解析技術の開発を通じて、医学や薬学への貢献を目指す研究を推進しています。
例えば、
- 大規模医療用語辞書を用いた医療支援システムの開発
- 患者の悩みに答えるAIチャットボット
- がん患者のピアサポートの場の形成(乳がん患者団体CANSOLとの共同研究):本研究室が共同運営するエピソードバンクを用いて、患者さん同士がサポートし合う体制を実現
研究設備
計算機サーバ8台(NVIDIA A100など計12枚)
研究業績・共同研究・社会活動・外部資金など
研究業績
https://sociocom.naist.jp/publication/
研究年報
https://sociocom.naist.jp/year-reports/
共同研究
東京大学医学部附属病院、京都大学医学部附属病院、大阪国際がんセンター、国立がん研究センター、東京大学、京都大学、NII、LINEヤフー、NEC、富士通、花王など多数。
海外の研究者(フランス、ドイツ、ハンガリー、トルコ、インドネシア、韓国など)との共同研究も積極的に実施しています。
主な外部資金
SIP、JST-CRESTなど数億円規模の研究を実施しています。