奈良先端科学技術大学院大学
情報科学研究科一般公開


1998年11月1日(日)午前10時から午後4時


場所:情報科学研究科


<入学希望者のための相談コーナーも開設しています。>


「 最先端情報科学体験 -- 見る・聴く・触る -- 」

  1. 初心者のためのインターネット講座
    講義と演習室での実習
  2. 研究室公開
    ロボットサッカーバーチャルリアリティモバイル動画像検索テレプレゼンス 仮想音コンピュータ手話など
    ロボットサッカー バーチャルリアリティ モバイル
    動画像検索 テレプレゼンス 仮想音像
    コンピュータ手話



初心者のためのインターネット講座


初心者のためのインターネット講座時間割

時間 10 11 12 13 14 15
00 30 00 30 00 30 00 30 00 30 00 30
インターネット講座 L1
L1
L1
L1
L1
L1
インターネットコミュニケーション
L2,L3
L2,L3
L2,L3
L2,L3
L2.L3
L2,L3
インターネット情報発信 B208
B208
B208
B208
B208
B208


研究室公開の概要

情報基礎学講座 A316 安全で信頼性の高い通信を目指して情報基礎学講座では, 重要な情報の保護方法や誤り訂正手法, 情報流通の信頼性を向上させる手法について研究しています. また同時に, それら保護手法の限界を探ったり, あるいは安全性を理論的に検証・保証するための研究も行っています. これらの研究について, パネル等を用いた研究紹介を行ないます.
情報論理学講座 A306 VLSI-CAD: コンピュータを用いたコンピュータの設計
コンピュータを自動で設計してくれるコンピュータをCADシステムといいます. CADシステムの発達によって,今日では,高性能・高機能でありながら,小型で信頼性の高いコンピュータが,私たちの身近なものとなりました.ここでは,CADシステムによってコンピュータが設計される様子を紹介します.
計算機言語学講座 B506 パネルによる研究紹介
本講座では, 計算機ソフトウェアの理論と実際についての研究を行っています. 現在の主要テーマである情報セキュリティ, 人と計算機とのコミュニケーショ ンについて, 以下の話題のパネルによる説明を行います. 情報セキュリティ, 暗号プロトコルの安全性, 誤り制御方式, 項書換え系とそ の応用, ユーザの負担が少ないWWW検索支援方式.
自然言語処理学講座 A707 A706 計算機による言葉の理解
自然言語処理学講座では、計算機に人間の言葉を理解させるためにはどんなことが必要かを研究しています。いわゆる常識を持たない計算機は「えっこんなことも?」というようなことまで教える必要があり、しかもその量はかなり膨大であることが分かってきています。今回はこのような知識を大量のテキストデータから自動的もしくは半自動的に抽出するためのプログラムをいくつか紹介します。さらにこのように抽出された知識をどう使うかについての研究の一貫として、計算機同士で対話を行うシステムも紹介します。
知識工学講座 A616 サイズが小さければ人間が簡単に解け、 かつサイズが大きくなるとコンピュータでは普通にやると解けない(あるいは とんでもなく時間がかかる)問題をコンピュータで速く解くために、 その方法や速く解けるような問題に関する妥当な条件を見つける」 という研究を様々な分野で行っています。
知能情報処理学講座 A111 人間と共生する機械知能環境
複数のロボットやコンピュータ上のソフトウェアエージェントを人間の生活環境の中に共生させて、人間の活動を拡張する環境を構築する。そのために (1) 音声やジェスチャによる人間と個々のロボットの間の直接的なインタラクションと、(2) 固定カメラなどを用いた人間と環境全体との緩やかなインタラクションと、(3) コンピュータネットワークを介したエージェント間の協調的インタラクションの三つを実現した。本デモでは、(1) ゴミ捨て作業、(2) 棚から依頼された箱をとってくる作業、(3) ジャンケンの三つの作業を、それぞれ好きなタイミングで依頼して、環境中のエージェントが協調して並列的に処理する様子を示す。
像情報処理学講座 A407 バーチャルリアリティと画像処理
超音波心臓像の立体表示、手話電話,バーチャル遺跡など,バーチャルリアリティの医療・福祉・考古学などへの応用例についてデモを行います.そして,強調現実感による作業支援システムについて紹介します.また,実画像を用いて生成するCG表現等,画像処理に関するさまざまな研究を紹介します.
音情報処理学講座 B115 B608 音の仮想臨場感トランスオーラルシステム(B115)
音源がないところに音が聞こえる。仮想的な音源を複数のスピーカシステムにより生成するトランスオーラルシステムを紹介します。

音声分析・変換・合成方法 STRAIGHT (B608)
STRAIGHT は、ボコーダでありながら、高い自然性を持つ音声を合成することができる。また、音声のパラメータ(話速、声質、声の高さ)を 600 % も変化させても、それなりに自然な音声を合成することができる。それらをパネルを使って説明し、実際に合成音を DAT により聴いてもらいます。

音声からの唇動画像合成システム(B608)
コンピュータエージェントやアニメーションでは、顔の表情、とくに、発話時の口の動きを正確に表現することが重要です。ここでは、隠れマルコフモデル(HMM)を用いた音声からの唇動画像生成システムを紹介します。
ソフトウェア基礎講座 B211 B308 コンピュータビジョンと仮想現実感
動画像からの移動物体抽出、全方位画像センサを用いた実時間テレプレゼンス、仮想環境没入型モデラなど、最近の成果を実演を交えて紹介する。また、その他の研究テーマについてもビデオとパネルで紹介する。
言語設計学講座 B215 ソフトなハードウェアを持つコンピュータ
目的に応じて回路構造を変えることができるハードウェアについての簡単なデモ、回路構造が可変なハードウェアをバス結合したコンピュータシステムとそれを用いた高速化手法に関するデモを行います。また、ハードウェア設計設備を紹介すると同時に、ハードウェアの検証や低消費電力設計などの研究テーマに関する紹介を行います。

手話の学習・表示システム
コンピュータを使って手話の学習者を支援するための、個人用電子辞書、および手指動作の3次元動画像表示システムの試作版を展示します。
ソフトウェア計画構成学講座 B111 視線計測装置を用いた自動スクロール
新しいユーザインターフェースとして、ユーザが見ている位置を計測し、その位置に従って画面の表示内容をリアルタイムにスクロールさせるシステムの紹介。
計算機アーキテクチャ講座 B508 携帯型コンピュータからのインターネット情報発信
携帯型コンピュータ上の音声や画像を,コンピュータの場所や電話網・通信網の接続の状態と関係なく発信できるようになれば,好きなところ,好きな場所で最新の情報を提供することができる.携帯型コンピュータで音声や画像を生中継し,インターネットに発信する.

プログラム並列化支援視覚化システム NaraView
ひとつのプログラムをたくさんのコンピュータで処理すること(並列化)により,プログラムをより速く実行することができるが,この作業はプログラマにとって重い負担となる.プログラム並列化支援視覚化システム NaraView は目に見えないプログラムの様子をまるでビデオゲームのようにプログラマに見せてその作業を助ける.
マルチメディア統合システム講座 A708 動画像データベース
UNIXサーバに蓄積された映像データをPCなどクライアントからの要求により再生する.この時VODと異なり映像の検索が可能である.

文書データベースParaDocs

データベースに格納された文書を,その文書中に現れる固有名詞に対する条件をもとに検索し,HTML形式で出力するシステムを紹介する.
情報ネットワーク講座 A508 研究および実験設備の紹介
情報ネットワーク講座はインターネットを中心に研究を行なっています。ネットワークの性能評価やプロトコルの設計等の基礎的な研究から、ネットワークを使ったサービス等の応用まで幅広い領域に取り組んでいます。今回はこのような研究の内容を、パネルを使って説明します。本講座では、高速通信のための ATM スイッチ群や、衛星通信のためのア ンテナ群等多くの実験設備を利用しています。研究の紹介とともに、実際の設備、あるいはパネルを使ってそれらの設備を説明します。
システム基礎講座 B606 OPNET による多段接続ATMネットワークのシミュレーション
OPNET は米国 MIL3 社が開発したネットワークシミュレーションソフトウェアであり、ネットワークレベル・ノードレベル・プロセスレベルの三階層からなるシミュレーションモデルを構築できるツールである。本デモではこの OPNET を用い、多段接続された ATM ネットワークのシミュレーションを行なう。具体的には MPEG データおよびインターネットパケットが多重化されたときのエンド・ツウ・エンドにおけるジッタ(遅延ゆらぎ)特性を解析する。また、シミュレーション実行時におけるネットワークの挙動をアニメーションで示す予定である。
システム制御・管理講座 B119 B120 プラント運転におけるシステムと人間の関わりについての研究
   - 脳波を利用したオペレータの思考状態の推定 -

化学プラントや原子力発電所などの運転においても、コンピュータを利用  した高度化や統合化、さらには省人化が推し進められています。このような流れの中で、人間のちょっとした操作ミスが大事故につながる可能性も高くなってきています。本研究室では、このような問題を、システムと人間の関わりを改善することによって解決しようとしていますが、当日は、仮想的な運転状況を再現し、脳波を利用したオペレータの思考状態を推定する実験についての紹介を行います。
ロボティックス講座 A111
A507
ロボットサッカー(A111)
ロボットサッカーは、「人間のようにサッカーができるロボットの開発」という目標に向かって、世界中のロボット研究者が共通して追及している新しい研究課題である.ロボットサッカーの世界大会「ロボカップ98」の中型機部門に参加したサッカーロボットのデモンストレーションを行い,ロボットサッカーに関する研究内容の紹介を行う.

移動ロボットの自律走行(A507)
本研究室では移動ロボットを自律走行させることを目的に研究を行っている.今回のデモンストレーションでは全方位画像を用いたロボットの誘導と廊下における障害物回避の様子をビデオを用いて説明を行う.

破片画像からの接合部位検出(A507)
画像データとして入力された破片データから,接合する位置を検出する.デモにおいては,手法を繰り返し適用し,破片群を再構成した結果を提示する.
認知科学講座(客員講座) B414 EVIDII: 人間の画像に対する印象の違いを可視化するシステム
画像に対する印象は、人によって異なる。そこで、それがどのように異なるかを二次元や三次元空間上に可視化して示す。
情報科学センター B206 無線環境での TCP のシミュレート
既存の TCP は無線環境との相性が悪い。このデモでは、無線シミュレータを用いて、 無線環境において TCP がどのように振舞うかをみる。

Contents Based Infomation Retrieval
画像や音声などを格納したデータベースに対して、その内容を元に検索を可能とする

システムを紹介するパネル:
  • 広域分散処理環境の構築
  • パケットモニタによるWWWサーバの挙動解析
  • フィードバック可能なWWW翻訳プロキシ
  • WWWに新しい機能を追加するための枠組の構築
  • Diffusion Weighted Imaging(DWI)を用いた神経繊維走行の画像化