知能コミュニケーション研究室の中村哲教授の研究が、Googleが新たに発表した「Google AI for Japan」の取り組みのひとつである次世代AI人材育成支援のための助成金プログラムに採択されました。(2019/7/10)

 Google AI for Japanは、Googleが新たに発表したAI人材育成支援プログラムです。米国GoogleのSenior Google Fellow兼Head of Google AIであるJeff Deanが、日本国内でAI研究を推進する6名の研究者に助成金を提供するもので、知能コミュニケーション研究室の中村哲教授が、その研究者の一人に選定されました。

nakamura
  • 研究テーマ/Research Theme:
    "視覚聴覚情報を統合するマルチモーダルスピーチチェーンの研究"
     人間は複数の情報源を統合して認識を行う。機械で実現する際、音声、画像、テキストといった複数のモダリティを横断するパラレルデータセットが揃わないことが多く、教師あり学習という形で学習することが難しかった。我々の研究室では、音声の認識・合成に対し、人間が発話する時には自分の声を認識しながら統合的に行うスピーチチェインをSequence-to-sequenceの深層学習に基づいて模擬し、学習データが揃わなくても相互に補完できるような半教師あり学習による自動音声認識や音声合成を研究している。本研究では、スピーチチェーンをさらに発展させ、画像の認識・生成も含めたマルチモーダルチェーンの構築を目指す。

  • 研究者コメント/Researcher's voice:
     深層学習に基づく発話生成・聴覚統合モデルとそのマルチモーダル化の研究を進めてきましたが、今回この研究がGoogle AIに評価され支援を受けることになり大変ありがたく思います。

  • 外部リンク Links to:
    Google Japan Blog: https://japan.googleblog.com/2019/07/googleaiforjapan.html

>> 知能コミュニケーション研究室 Augmented Human Communication lab.