情報セキュリティ工学研究室の鍛治 秀伍さん(博士後期課程2年)が、2020年ハードウェアセキュリティ研究会若手優秀賞を受賞しました。(2020/12/11)

 ハードウエアセキュリティ研究専門委員会は、内外の研究開発動向を踏まえ、セキュリティ技術を、暗号アルゴリズム、暗号ハードウエア、ハードウエアの耐タンパー性、ハードウエアの真贋性等といったハードウエア面から俯瞰し、関連研究者が集う場を構築するとともに、ハードウエアセキュリティ分野を可視化することで次世代を担う若手研究者・学生の育成を目指すことを目的とするものです。この度、鍛治 秀伍さんらの発表した研究成果が、2020年ハードウェアセキュリティ研究会若手優秀賞に選出されました。 image
  • 受賞者 Awardee:
     鍛治 秀伍

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "意図的に引き起こされる電磁的情報漏えい評価法の検討 ~デジタル出力回路のインピーダンス変化に着目した評価~ "
     機器に対する特定周波数の電磁波の印加により、機器内部の情報を含む漏えい電磁波の放射強度を制御する脅威が報告されている。本稿では、脅威の対象となる機器について検討するために、情報漏えい源となるデジタルICの出力回路を模擬した評価系を構築し、漏えいを誘発するために印加される電磁波に対する出力回路の感度を周波数領域で評価した。評価系を用いた実験の結果、500 MHz – 1.2 GHzの範囲で電磁的情報漏えいが確認された。

  • 著者 Authors:
     鍛治 秀伍、衣川昌宏(仙台高等専門学校)、藤本大介、林優一
     
  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     この度は栄誉ある賞を頂き大変光栄に思います。本研究は、意図的に発生させた電磁波により引き起こされる情報漏えいの漏えいメカニズムについて検討したものです。本研究の新規性や重要性が評価されたことを嬉しく思います。ご指導いただきました研究室の先生方には、この場を借りて御礼を申し上げます。

  • 外部リンク Links to:
    ハードウェアセキュリティ専門委員会 HP: https://www.ieice.org/~hws/index.html

>> 情報セキュリティ工学研究室 Information Security Engineering lab.