情報セキュリティ工学研究室の大須賀 彩希さん(博士後期課程1年)が、ハードウェアセキュリティサマーセミナーにおいて最優秀ポスター賞を受賞しました。(2019/11/19)

 「ハードウェアセキュリティサマーセミナー」はハードウェアセキュリティに関する新たな脅威の発見、評価法や対策技術の提案し、口頭発表およびポスター発表を通じて研究成果について議論を行うワークショップです。2019年9月26日~27日の日程で長野県軽井沢町レクトーレ軽井沢にて開催されました。 授賞式は、11月19日に東北大学電気通信研究所で執り行われました。
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  • 受賞者/著者 Awardee/Authors:
    大須賀 彩希(D1)

    osuka
    写真は大須賀彩希さん

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "真性乱数生成器に対する周波数注入攻撃時の出力ビット推定手法に関する基礎検討"
     リングオシレータ(RO)をエントロピー源に使用した真性乱数生成器(TRNG)は論理ゲートのみで構成可能なことから、多くのデバイスで使用されている。TRNGが出力する乱数はセッション鍵やノンス、マスキング等の様々な用途に利用される。TRNGの乱数性には一様性、再現不可能性、予測不可能性が求められ、乱数の品質は暗号プロトコルに大きく影響する。なかでも、TRNGの予測不可能性が低下し、暗号プロトコル中で使用されるTRNGの出力ビットが推定できた場合、システム全体のセキュリティが大きく低下する可能性がある。本研究では、TRNGの予測不可能性への攻撃として、出力ビットを推定する手法について基礎検討を行う。具体的には、一様性を低下させる攻撃手法の一つである周波数注入攻撃時のTRNGの動作を取得することで出力ビット列の一部を推定可能であることを示す。

  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     今回、このような賞をいただくことが出来て、大変嬉しく思います。本賞を励みに研究の質を向上していきたいと思います。

>> 情報セキュリティ工学研究室 Information Security Engineering lab.