知能コミュニケーション研究室の田中翔平さん(博士前期課程2年)らが、国際ワークショップConvAI 2019において Best Paper Awardを受賞しました。(2019/8/1)

 ConvAI(NLP for Conversational AI))は、自然言語処理のトップカンファレンスである ACL と併催される雑談対話研究の国際ワークショップです。初回ワークショップ ConvAI 2019(the 1st Workshop on NLP for Conversational AI)は、ACL2019会期中の8月1日に、イタリア・フィレンツェにて開催されました。
今回は、68本の論文が投稿され、内25本が採択されました。田中さんらの論文は採択された論文の中から2本が選ばれる Best Paper Award を獲得しました。
tanaka
  • 受賞者/著者 Awardee/authors:
    田中 翔平、吉野 幸一郎、須藤 克仁、中村 哲
    Ueda
    写真は田中 翔平さん

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "Conversational Response Re-ranking Based on Event Causality and Role Factored Tensor Event Embedding"
     本論文では、対話履歴に対し一貫した多様な応答を選択する手法を提案する。
     提案手法では対話履歴に対する一貫性を保つため、対話モデルより生成された応答候補を、対話履歴と応答候補の間に存在する因果関係(ストレスが溜まる → 発散する、など)を用いてリランキングする。
    この際、因果関係の認定には統計的に獲得された因果関係ペアを用いるが、対話中に存在する全ての因果関係を被覆するような辞書を用意することは難しい。
     そこで、Role Factored Tensor Model を用いて事態を分散表現に変換することで、因果関係知識のカバレージを向上させ、因果関係知識と対話中の因果関係の頑強なマッチングを実現した。
    自動評価、人手評価の結果、提案手法は応答の一貫性や対話継続性を向上させることが確認できた。

  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     このような賞をいただき、大変嬉しく思います。これもひとえに指導していただいた先生方のおかげかと存じます。 本研究はまだまだ改善の余地があるので、この勢いを失わないよう、引き続き精進して参ります。

  • 外部リンク Links to:
    ConvAI 2019のHP: https://sites.google.com/view/nlp4convai/accepted-papers?authuser=0

>> 知能コミュニケーション研究室 Augmented Human Communication lab.