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知能コミュニケーション研究室の小田 悠介さん(博士後期課程1年)らが、言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)において優秀賞を受賞しました。(2016/03/10)

言語処理学会第22回年次大会(NLP2016)は、2016年3月7日-11日に東北大学において開催されました。 oda
  • 受賞者 Awardee / 著者 Author
    小田悠介(知能コミュニケーション研究室)、工藤拓、中川哲治、渡辺太郎(グーグル株式会社)

    oda
  • 研究テーマ Research theme
    "複数の事前並べ替え候補を用いた句に基づく統計的機械翻訳"
    句に基づく統計的機械翻訳では言語間の単語の順序の違いを考慮するために複数の並べ替えモデルが使用されており、これは実装や挙動の複雑さを増す要因となっている。本研究では事前並べ替えと呼ばれる手法の頑健性に着目し、この情報に基づく実装の簡単かつ高速な翻訳手法を提案した。8言語対を用いた実験により、提案法が従来法と同等以上の性能、かつ高速に動作することを確認した。


  • 受賞についてのコメント Awardee's voice

    このような賞を頂き光栄に思います。本研究は従来複雑になりがちだった統計的機械翻訳のアルゴリズムから特定の処理の分離を試みたもので、結果として従来法と同等以上の翻訳精度を維持したまま、非常に簡単な実装かつ高速な動作を実現しました。これら2点のメリットは統計的機械翻訳の産業への発展を後押しするものであり、応用面で重要な成果であると考えています。今後はより多くの言語間での翻訳実験をにより、提案法の有効性を示してゆく予定です。

>> 知能コミュニケーション研究室/Augmented Human Communication