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知能コミュニケーション研究室の戸田准教授が情報処理学会喜安記念業績賞を受賞(2013/06/05)

 情報処理学会の2013年定時総会 (2013/6/5) において、知能コミュニケーション研究室の戸田准教授が2012年度喜安記念業績賞を受賞しました。情報処理学会の喜安記念業績賞は、情報技術に関する新しい発明、新しい機器や方式の開発・改良、あるいは事業化プロジェクトの推進において、顕著な業績をあげ、産業分野への貢献が明確になったものの内から、その貢献者に贈呈されます。

喜安記念業績賞 賞状.jpg

  • 受賞研究テーマ
    「隠れマルコフモデルに基づいた次世代音声合成方式の確立」
    次世代の音声合成方式「隠れマルコフモデルに基づいた音声合成(HMM音声合成)」を提案し、研究成果をオープンソースのソフトウェアツールキットHTSとして公開しました。本方式は、声に感情を与える、声を真似る、声を混ぜる等、これまでの手法では実現が困難であった多様性を容易に実現でき、更に言語依存性の低さやフットプリントの軽さなどの利点を備えています。音声合成研究基盤ソフトフェアのデファクトのひとつの地位を確立し、次世代の音声合成方式として、携帯電話、スマートフォン、カーナビゲーションシステム等で実用化され、急速に普及しつつあります。
  • 受賞についてのコメント
    栄誉ある賞をいただくことになり大変光栄です。本技術および関連ソフトウェアは、名古屋工業大学を中心とした様々な研究機関の研究者の方々の協力により、発展してきたものです。関係各位に感謝申し上げます。今後、これを糧により一層研究に励んでいきたいと思っております。

>> 知能コミュニケーション研究室