大阪公立大学工業高等専門学校の井上奈波さんがユビキタスコンピューティングシステム研究室のインターン中に行った研究が評価され、DICOMO2025シンポジウム ヤングリサーチャー賞を受賞しました。 (2025/6/27)

 情報処理学会 マルチメディア, 分散, 協調とモバイルシンポジウム(DICOMO)は、平成9年度の初開催以来、インターネットを中心とした通信技術から、マルチメディア通信、分散システム、グループウェア、モバイルコンピューティング、ITS、ユビキタス、セキュリティやデジタルコンテンツクリエーションに関する分野の研究について、学術的な研究論文のみならず、事例報告、問題提起などの論文も対象として、活発な議論を行っています。
 DICOMO2025は、2025年6月25日(水)~27日(金)に福島県石川郡にて開催されました。ヤングリサーチャー賞は、DICOMO2025で発表された中から優れたプレゼンテーションを行なった30歳未満の方を表彰する賞です。
  • 受賞者 Awardee:
     井上奈波(大阪公立大学工業高等専門学校)

  • 受賞研究テーマ Research theme:
    "マルチ振動センサと機械学習を用いた机上作業の行動認識"
     近年、センシング技術や画像認識の発展に伴い、生活習慣を把握し、高齢者の見守りシステムへの応用などが期待されています。実現のためには、生活行動をユーザへの身体的・心理的負担が少ない手法で認識できることが必要となります。本研究では、テーブル裏面に4つの振動センサを設置、机上作業の行動認識を実現する新規システムを提案しました。その結果、F値89.5%を達成し、プライバシー保護と設置美観に配慮した在宅モニタリングへの応用が期待できます。    
  • 著者 authors:
     井上 奈波、菊池 尊勝(M2)、柴田 洸希(M2)、吉田 誠(修了生)、松井 智一、諏訪 博彦、安本 慶一

  • 受賞者のコメント Awardee's voice
     インターンにて、ユビキタスコンピューティングシステム研究室で研究されてきたsmatableを応用し行動認識に関する研究を行わせていただきました。先生方や先輩方からの多大なご協力のおかげで、より実用性の高いシステムの開発を実現することができ、賞を頂けました。このような貴重な機会を与えてくださった主催者の皆様、そして熱心にご指導くださったユビキタスコンピューティングシステム研究室の先生方、先輩方に心より感謝申し上げます。

  • 外部リンク Links to:
    DICOMO2025シンポジウム HP: https://dicomo.org/

>> ユビキタスコンピューティングシステム研究室 / Ubiquitous Computing Systems lab.