ダイナミックロードプライシングにおける突発渋滞への対応
吉田茉菜(111309)
交通渋滞を減らすためのさまざまな取り組みが研究されており,その中の一つ
として,リアルタイムな道路状況に応じて利用料金を変動させるダイナミック
ロードプライシングがある.我々の研究グループでは需要分布に基づく料金決
定手法を提案しており,本研究では,事故などの突発的事象発生時に変化した道路状況
を反映して払い戻し額を計算し,利用者へ通知することでいかなる状況においても交通量を制御可能な
料金手法を検討する.
この払い戻し額を利用者へ知らせることで,利用者の一部に別の経路や一般道路へ
変更してもらう.それにより,突発的事象発生により道路状況が変化
した区間への流入交通量を制御し混雑を緩和させる.検討方法を計算機上でシミュレーション
し,突発的事象発生時にも交通量を制御できていることを確認した.