モータ制御信号への電気的外乱印加がスマートロック動作に与える影響評価に関する研究

中尾 文香(1811194)


スマートロックシステムは認証と暗号化によりセキュリティが確保されている。一方、これらのセキュリティが確保される範囲は開閉動作を担うモータ制御部までは含んでおらず、制御信号が電気的外乱により、盗聴・改ざんされ、強制的に施錠/解錠される可能性がある。本研究では、こうした脅威を評価するため、スマートロックシステムの施錠/開錠に必要なモータ制御部を抽出した単純な評価系を構築し、外部からの電気的な外乱を与えることにより、施錠/解錠に関わる制御信号の改ざん可能性を評価する。また、評価結果に基づき、電気的な外乱に耐性を有する制御部の設計法について議論する。