衛星測位情報を利用した気象予測に関する研究

中川 豊 (1351075)


ゲリラ豪雨は、大雨の原因となる「あたたかく湿った空気」が供給され続けることにより発生する。
ゲリラ豪雨を予測するためには、積乱雲が発生する以前に、その兆候を見つけだす必要がある。
大気中の水蒸気の動態の把握が、ゲリラ豪雨の発生の予兆につながるとの観点から、本研究では、
国土地理院が全国に展開しているGPS連続観測網(GEONET)から得られる、衛星測位のオープン
データの情報を用いて、衛星から届く受信電波の遅延から、大気中の水蒸気量を推定する。

これまでの研究では、水蒸気量と降雨強度の関係を示す研究は十分行われておらず、本研究では、
防災支援の一助を目的とし、衛星測位で得られた水蒸気量と、気象センサの降水強度との関係を
統計的手法を用いてその特性を明らかにした上で、ゲリラ豪雨発生の予測を行う。