脳活動情報を用いた映像視聴時における好みのスコアの追従
寺澤 直人 (1651074)
感情は人間とコンピュータとの対話や自動マルチメディアコンテンツ配信など,さまざまなアプリケーションにおいて貴重な情報である.機械が感情を自動的に認識する従来の方法は,音声,表情,ボティーランゲージに基づいている.本研究では,映像を見ているときの好みのスコアを3秒間の脳波(EEG)のパワースペクトル密度(PSD)を用いて時間的に追従した.実験は映像を見ているときのEEGと好みのスコアを連続的に計測し,人及び映像依存の好みのスコアの追従モデルをサポートベクター回帰(SVR)を用いて構築することによって行った.また相関係数及びL1正則化に基づく2つの特徴量選択手法を用いてこれらの結果を比較することで,好みのスコアの追従に効果的な特徴量を確認した.結果として,L1正則化により特徴量選択を行った場合に,実際の好みのスコアと予測した好みのスコア間の相関係数が0.715であった.それから前頭葉のF5,AF3,AF4が好みのスコアの追従に効果的であることを確認した.