UAVから撮影された物体の追跡に適用可能なOSSとその技術に関する調査

藤井 博晃 (1551089)


近年,ヒトや各種動物の行動解析を行う目的で,追跡のためのソフトウェアが盛んに用いられ始めている.従来,特に動物行動学の分野では,実験動物の行動を記録した動画像を人が手動でラベリングした後に解析していくケースが多かった.しかし,画像解析のためのオープンソース・ソフトウェア(OSS: Open Source Software)の開発が進むにつれ,研究者でも有償のソフトウェアを利用せずともOSSの解析ツールを用いることで比較的容易に動画像の解析が行える環境を構築することができるようになった.さらに高性能カメラを搭載した無人航空機(UAV: Unmanned Aerial Vehicle)を研究目的として安価に利用できるようになったことにより,解析対象にセンサを装着できない場合の行動解析も可能となりつつある.

本発表では,学術研究における各種行動解析のためのOSS,それに用いられる諸手法・ソフトウェアを紹介する.最後にUAVを用いた場合の手法を紹介し,今後の展望を分析する.