CAPTCHA 研究の方向性の提案

新垣 杏里 (1551004)


Webサービスに対する自動化プログラムを用いた機械攻撃が頻繁に発生している.例えば,迷惑メール送信のために無料のメールアカウントを不正に取得する攻撃や,ブログへのスパムコメントの書き込みといったものが挙げられる.そのため,これらの機械攻撃を防ぐ技術としてCAPTCHA(Computer AutomatedPublic Turing test to tell Computers and Humans Apart)が利用されている.

CAPTCHAとは人と機械を区別するチューリングテストである.一般的に文字判別型CAPTCHAが利用されているが,OCR(Optical Character Recognition)技術の発展などにより,文字判別型CAPTCHAでは機械攻撃によって破られる可能性が高まってきた.この理由から近年では新型のCAPTCHAの研究が盛んに行われている.

そこで,本論文ではCAPTCHAの誕生からその要件と形態,CAPTCHAに対する攻撃についてまとめ,将来のCAPTCHA研究の方向性を検討する.