RNA-seqを用いた嫌気条件下でのミドリムシ Euglena gracilis の網羅的代謝経路解析

横山直己 (1551118)


ユーグレナは植物のように光合成を行うことができる約0.05mmの単細胞生物である。 そしてユーグレナはまた、動物のように動く鞭毛動物である。
現在、このユーグレナは、次の2点について工業的に価値のある生物として注目されている。
第一に、その豊かな栄養素によって食品として利用することが可能で最近では頻繁に目にする。
第二に、ユーグレナはバイオディーゼル燃料として利用可能な物質(ワックスエステル)を体内で生産することができる。
しかしながら、このワックスエステル由来のディーゼル燃料をジェット燃料として利用するには、現状、石油由来のジェット燃料の10倍程度かかっている値段を下げる必要があり、その生産の効率化が待たれている。
本研究では、次世代シーケンサーから得られたトランスクリプトームデータを用いて、ユーグレナが環境変化(好気から嫌気、微好気への変化)にどのように適応しているか遺伝子発現の変化を解析することで調べる。