クラウドストレージに秘密分散法を用いたアクセス制御可能なデータ共有システムの実装と評価

奥雅和 (1551026)


クラウドストレージの利用によってコンピューティングリソースの管理・運用コストの削減や高い利便性等の利点が得られるため,クラウドストレージを活用してデータを保存・共有するユーザや企業が増加している.しかしクラウドストレージは,データをクラウド事業者に預ける,管理運用の状況を把握できない,インターネットを経由して利用するという特徴を持つため,データ漏えい・紛失,データへの不正アクセス,クラウドストレージの停止等の危険性がある.このような機密性・可用性の問題があるため,クラウドストレージの利用を躊躇しているユーザも多い.そこで本研究では,秘密分散法と属性ベース暗号を用いることで,クラウドストレージの問題点を解決する手法の提案・実装を行う.実験結果から提案手法の有用性を示した.